いとしの襟〜
私共、バブルの荒波を潜り抜けてきた世代にとっては、ポロシャツは「襟を立てて着るもの」なのであります。
流石に小脇にセカンドバックを抱えることはしなくなりましたがね(苦笑)、昨今はそういう着こなしは「古い! バブル! 昭和! オヤジ! 死んじまえ!」と罵詈雑言を浴びせられるのだそうです(それほどじゃないか)。
バブル当時、これでもかってくらいの肩パッドが入ったパープルのスーツなどは着ませんでしたし、ジュリアナあたりで、ワンレンの髪ををかきあげたらどこまでも顔、というような女子(笑)がブイブイ言わせている現場を見たわけではありませんがね。
しかし恥ずかしながら、いまだに私、ポロシャツだけは、気がつくと、着るときは襟を立てて、颯爽と街を歩いているのであります。
そして絶滅種とも言えるご同輩「ポロシャツ襟立てオヂ」を見かけたりすると、そっと目配せをして、昭和、平成を生き抜いたそれぞれの人生をこっそり讃えあっているのであります(笑。そんな大袈裟な)。
もうこういう着こなしをする若者などいないということは重々承知しているのであります。
まあ、自他ともに認めるオヂ、でありますし(苦笑)、別に昨今のしょんべんくさい(失敬)育ちの悪そうな(失敬其のニ。自分はどんだけなんかいって話)若者に迎合する必要など、これっぽっちもないのですがね。
しかし、捨てる神あれば拾う神あり、なのであります。
Amazonさんあたりを入念に調べると、「最初から襟を立てて着るポロシャツ」なるものを取り扱っていることを知り(それも若者モデルさんがかっちょよく着こなしでおられるのです)、おっ、これはいいのではないかと思ったわけなのです。
値段も破格、といっていいくらいの安さ。
別に似合わなくて失敗したとしても、1日くよくよすれば済む程度、の値段です。
これは買ってみるしかありません。
ただ、ネットで洋服を買うときのリスク事項として挙げられるのは、「サイズ」問題です。
そう、試着してみることができませんからね。
まあ、Amazonさんなどは洋服を購入しようとすると、
「今までのアンタの購入履歴を見させていただいたんだけどさ、結局のところ、アンタはLサイズを着ればいいんだコノヤロー!」
というメッセージ(口調はフィクション)が提示されます。
んー、前に同じこと言われて、Amazonさんで5枚組のLサイズのシャツを購入したことがあったのですが、Lではなんとも大きく、まあ肌着なので人様の前で脱がない限りそのタブタブ感は露呈されないから別にいいのですが、服のサイズって世界レベルで決められているわけではないので、結局はネットで洋服を買うことはある意味博打、一か八か、ってことは、なんだかなあ、やっぱりネットで買うときの問題点なのだと思います。
以前、ZOZOスーツとかいって、自分のサイズを赤裸々に申告できるアイテムが話題になりましたねー。
ZOZOってもうないんでしょ?
えっ、あるの?
これまた失礼いたしました。
で、まあ、大きければ大きいで、それなりに着ることはできるだろうと思い、Lサイズの、襟を立てて着るポロシャツなるものを購入したのですが。
わくわく。
しかし、品物が到着して、さっそく着てみたところ、これがピッチピチ、なのです(泣)。
Lなのに。
春なのに。by よしえ。
いくら痩せても決して引っ込んでくれない我が腹部が(苦笑)露わに。
なかなかなボディコンシャスな状態です。
丈はまあ、こんなもんだろうという感じではあるものの、昨今の若者に合わせたシルエットなのか、とにかくスレンダー。ヤツらは相当栄養失調、もとい、スタイルがよろしいようですね。
というか、これが昨今の風潮なのでしょうか。
まあ、着れないことはないのですがね。
あまりにボディコンシャスで。
その昔、当時の友人と駅で待ち合わせをしていたとき、若い時に着ていたであろうピッチピチのTシャツを、スタイルが崩れたことも気がつかずに着て登場した友人を見て、恥ずかしくて思わず蹴っ飛ばしてやったことを思い出しました(^^)。
で、デザインは気に入っていたので私、同じシャツのLLサイズを追加購入し、事なきを得たのでありました。
事なきを全然得てない話ではありますがね(`_´)ゞ
それにしても、夏もとっくに終わったというのに、どうして今頃半袖のポロシャツを購入するのだ、と思うかもしれません(別にどうでもいいですか)。
来月私、常夏の国、タイに行くことになりまして。
およそ15年ぶりの海外旅行です。
もちろんパスポートは新たに申請して、それはそれで、いろいろと愕然としている今日この頃、であります。
ま、飲もう。
相変わらずいろんな地を徘徊し、一人飲みを堪能する毎日です。
しかし、こうして写真を並べてみて、えっと、ここはどこの店だったかなと思い出せないのもあるのがタマニキズ、ではありますな(ヤバいねこの人)。
老後の楽しみになればと、というか、ボケ防止に、コツコツ始めてます。