スノーボール・アース

日本語で「全球凍結」とも言われる地球がそのまますべて氷に覆われた状態のこと。今から6億年前にその状態であったという仮説が定説に変わりつつある。

つきとめたのは地質学者と生物学者の地味なフィールドワークによるもので、赤道直下の地に氷山の痕跡が見られるんだとか。

6億年前とは先カンブリア時代と呼ばれ全球凍結は1万年続いたという。氷が溶けたあとにカンブリア紀に入るがこの時に生物が多様な進化を始めている。というか多細胞生物はおよそこの頃に生まれたと考えられている。その進化具合が爆発的に広がっていたことから「カンブリア爆発」と称されている。

図鑑などにある古代生物的なものはほとんどこの時期以降の生まれであり、地球誕生から5億年後に単細胞の生命産まれるも30数億年はそのままだったことになる。

つまり全球凍結という過酷な環境こそが生物の進化を促す結果となったわけで、何が幸いするか分かったもんじゃない。

なぜ全球凍結が起こったかについてはまだわかっていないが、地軸の変化や大気成分の変化、マントル活動や大陸移動など複合要因と考えられるそうで、コンピュータのシミュレートだと赤道付近に大陸が集合していると起こりやすいらしい。

なので当分はないのだろう。

諸々考えるに地球という惑星そのものが生物のような代謝を行っており、いやもう生命と位置付けても良さそうなくらいアクティブだなと思うのです。

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