ギターを買うなら

ずいぶん前に掲示板のギターカテゴリでギターの教え方みたいな話題があって、ぼくも投稿していた。
「最初にどんなギターを選ぶかを問われたらなんと答えるか」というテーマの中で、ぼくは以下のように書き込んだ。

「ぼくの経験上ギターを始めたいという人の半分は、かっこいいからとかなんとなくとかしっかりとした方向性も目的も持たずに無謀な買い物をしようとしているように見えます。ギターは決して安いものではないので、何が弾きたいのか誰の音楽をやりたいのかがちゃんと定まっていないときは『やめたほうがいい』といなします。なぜならその人が続ける可能性は極めて低く無駄な買い物をするその人も気の毒だし押入れの奥でほこりをかぶるギターもかわいそうだから。」

これに対しいくつか反論を受けた。反論の要点をまとめると「お前は何様だ」「そりゃ大きなお世話だろ」「嘘から出たまことという事もある、冗談半分で始めたものから本物が生まれることもあるのだから」という感じかな。

反論されたときはこんにゃろー!と思いましたが、冷静に考えると確かに聞くべき部分もあったようだ。
中途半端に練習してやめたとして、それを無駄な行為と言い切れないしね、リビングの置物と化してもなんら支障はないし、なにより消費拡大を阻止するような発言は避けるべきだった。

でも、ぼくが言いたいのはむしろ逆説的な真理で、「やめろ」と言われてすんなり止められるなら買わないのが正解でしょと。
「この曲が弾いてみたい!」とか「このアーティストを真似たい!」という確固たる方向性を持っていればその時点で教えることはほとんどないと言い切れる。
無論細かいテクニックや便利な知恵は教わるべきだし、ぼくも未だ学んでるし。

その上でどのギターを買うかというのは、これはきわめて個人的価値基準美的センスに左右される部分で、見た目のかっこよさは当然人それぞれだしブランドの価値も人によって重さがぜんぜん違ってくる。音がどうこうというのは何本か使った上での話だから。

といったわけで、強いて助言するなら「自分が一番かっこいいと思えるギターを買いましょう」ということ。なんか、整合性のない主張になったw

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?