見出し画像

ヨコハマ社会科見学・第1回目「日吉の森見学ツアー」を開催しました

こんにちは、Yocco18の坂口です!

4月28日(日)にヨコハマ社会科見学の第1回目として「日吉の森見学ツアー」を開催しました。
当日はメンバーシップの9名の方にご参加いただきました。
ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。

以下、「日吉の森見学ツアー」の当日の様子をお伝えします。

主な見学先

・日吉の森庭園美術館(日吉の森庭園、田邊泰孝記念館、田辺光彰美術館)
・真福寺(下田地蔵尊)
・松の川緑道と田辺光彰氏の彫刻
・鎌倉街道の石碑
・日本ラグビー蹴球発祥記念碑

概要

今回主に訪れた地域は港北区下田町。日吉駅から徒歩20分程度の場所で川崎市中原区と高津区との境も近いエリアです。
日吉・下田町のあたりは、かつて鎌倉街道が通り農村風景が広がる地域でしたが、戦後、住宅開発がされる中で緑が失われていきました。
そのような中で、残った自然を大切にしようという地域の人たちの取り組みや日吉の森庭園美術館をぜひ皆さんにも紹介したかったので、今回のツアーを企画しました。

日吉の森庭園美術館(日吉の森庭園、田邊泰孝記念館、田辺光彰美術館)

田邊泰孝記念館

旧田邊家住宅は、茅葺(銅版覆い)の主屋と土蔵、防空壕跡や古井戸の跡、竹藪や雑木林が残されていて、歴史的な風情を感じる場所です。
建物は170年に渡って使われ、土蔵は築300年を超えるそうです。

田邊家は徳川家康によってこの地域の管理を任されて以来、ずっとこの地にお住まいだそうです。
近くにある下田山真福寺や下田神社の創建にも尽力したようです。

現在は「公益財団法人 日吉の森文化財団」によって、敷地内の自然や建物が保全されています。
「日吉の森庭園美術館」として公開されていて、彫刻家・田辺光彰氏の「農」をテーマとした現代彫刻などが公開されています。

田辺光彰氏は巨大なステンレス鋼製のモニュメント作品を数多く手がけた方で、横浜シンボルタワーの「遙かなるもの・横浜〔貝〕」や馬車道の「日本写真の祖 下岡蓮杖顕彰碑」が有名です。

当日は、当主で学芸員の田邊陵光さんに田邊家や下田町の歴史、旧田邊家住宅について解説いただきました。

敷地内には田辺光彰氏の作品が展示されています。
敷地内は緑豊かで散策が楽しかったです。
土蔵とスズメバチの巣(今は安全です。)
田邊泰孝記念館の内部と田邊陵光さん
田辺光彰美術館

真福寺(下田地蔵尊)

真福寺(下田地蔵尊)

江戸時代初期に創建されたお寺で、椿や枝垂れ梅が有名です。
子育て延命地蔵も祀られていて、下田地蔵尊の名前でも知られています。
廻り地蔵が有名で、お地蔵さまを背中に担ぎ、家から家へと回していたそうです。
厚木や茅ヶ崎、品川のあたりまで巡ったとされています。

横浜市の名木古木に指定されている巨木が多いのが印象的でした。

説明している様子

松の川緑道と田辺光彰氏の彫刻

松の川緑道

高田町から日吉に流れ矢上川に合流していた松の川を埋め立てた跡地が遊歩道として整備されたのが松の川緑道です。
松の川は1955年ごろまでは清流で周辺には水田が広がっていたそうです。今でも湧き水があります。
この緑道は都市の中で少なくなってきた自然を回復し、地域の方々が安全で快適に利用できる道を目指して整備されたそうです。
緑道には田辺光彰氏の作品『BIRD-野生植物「日吉」』や「爬虫類」もあります。

BIRD-野生植物「日吉」
爬虫類

鎌倉街道の石碑

鎌倉街道の石碑

下田町のあたりは1937年に横浜市に編入されるまで駒が橋村と呼ばれていました。
駒とは馬という意味で、源頼朝が現在の松の川緑道を通ったときに馬を橋のかわりにしたという言い伝えがあります。
松の川緑道には鎌倉街道の石碑があって、駒が橋の名前やその由来が書かれています。

日本ラグビー蹴球発祥記念碑

日本ラグビー蹴球発祥記念碑

英国発祥のラグビーが、初めて日本に紹介されたのは1899年だそうです。
当時の慶應義塾の英文学教員で、ケンブリッジ大学でラグビー選手だったE・B・クラークが、同じくケンブリッジで学んだ友人の田中銀之助とともに慶應義塾生に指導したのが、日本におけるラグビー事始めと言われています。
「日本ラグビー蹴球発祥記念碑」は、1943年に「黒黄会」(体育会蹴球部OB会)により日吉・下田グラウンドのラグビー場に建てられました。

なお、1866年横浜フットボールクラブ(現YC&AC)の設立を「日本のラグビー発祥」とする説もあるようです。こちらは、横浜在住のイギリス人や、当時、横浜に駐屯していたイギリス陸軍の士官たちが中心になって設立されたそうです。

まとめ

日吉の森庭園美術館や松の川緑道を初めて訪れたという方も多く、お楽しみいただけたようで開催して良かったと感じています。
改めて人気の住宅地である日吉駅から徒歩20分ほどでこれほど豊かな自然が残っていることに
参加者の皆さまと交流しながら、地域の魅力を知ることができ、とても楽しい時間を過ごすことができました。
ありがとうございました。

ヨコハマ社会科見学は1〜2ヶ月に1度のペースで開催予定です。
次回もお楽しみに!

よろしければサポートお願いします! いただいたサポートはYocco18の活動費やコンテンツ拡充に使わせていただきます!