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先生というより、話を聞いてくれる大人(人)でありたい。同じものを前にして、気持ちを分かち合う大人(人)でありたい。それだけで、子ども(若い人)は人の目を見て話をするようになる。
成果として学力が伸びるかどうかではない、「向学心」を育てねばならない。自分の意志と希望に向かって舵を取る力だ。低学力の子らに学力向上の取り組みは無意味ではない。楽しくても点が取れなければ、真実を知っている彼らは学びに向かわない。「学びに向かう力」は点が取れてこそなのだ。
児童文学は失われたのか
子どもに『はてしない物語』を読み始めた。
主人公のバスチアン・バルタザール・ブックス10才は日々の現実がつらい。空想好きの彼を、学校の同級生は頭がおかしいと言っていじめる。学校の先生は上機嫌のあとに八つ当たりをしたりするので信用ならない。母は死んだ。父は歯科技工士で、母の死後これまで以上に仕事ばかりで彼の様子に気が付かないようだ。
バスチアンは、ふとしたことから古い本を一冊盗んでしまった。もう
理科の学習は「理由はどうだろうと、それはそうなっている」という観察から始まる。モノゴトに対するそういう接し方は、私にはとても優しい世界に感じられる。例えば、ある子が目の前にいたとして「なぜこんな振舞いをするのか?」よりも、まず「この子はこういう子だ」という受容から始まるように。