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一人会社設立物語第一話会社法の条文、丸暗記しようとしていませんか?

「会社法の条文はわかりにくい。」
「具体的なイメージが持てない。」

こんなお悩みありませんか?

私は、講師業を開始する前、司法書士として数多くの会社の登記手続きに関与してきました。
会社と聞くと、大企業をイメージされるかもしれませんが、日本の企業のほとんどは中小企業です。

中小企業の登記実務と会社法がどのようにリンクしていくのかをイメージしてただくために、不定期で「一人会社設立物語」を連載していきます。

「ゆやさん」(架空人物)が一人会社(株主ゆやさんのみ、取締役ゆやさんのみ)を設立するという物語をとおして、条文をご紹介したり、解説したりしていきます。
会社法に苦手意識のある方々のお役に立てれば嬉しいです。

会社法は、イメージをしたもの勝ちです。この物語をとおして、少しでも会社法のイメージを掴んでいただけると幸いです。

注)この物語は、フィクションです。試験対策として書いていきますので、実際の実務とは異なる場合も多々あります。
実際に会社を作りたいという方の役にはたちませんので、ご注意ください。

では、物語スタートです。

「商号を決める」の巻

ゆやさんは、類似商号がないか事前チェックすることにしました。

調査はこちら↓を利用して行います。

第八条 何人も、不正の目的をもって、他の会社であると誤認されるおそれのある名称又は商号を使用してはならない。
 前項の規定に違反する名称又は商号の使用によって営業上の利益を侵害され、又は侵害されるおそれがある会社は、その営業上の利益を侵害する者又は侵害するおそれがある者に対し、その侵害の停止又は予防を請求することができる。


条文を見ていただくとわかるとおり、「不正の目的」をもっていることが要件になっています。
もちろん「不正の目的」なんてもっていないのですが、無用なトラブルを避けるため、類似商号は調査したほうが無難ですね(会社法以外の法律違反にも注意が必要ですが、説明は割愛します。)。

調査の結果、どうやら、類似商号はなさそうでした。
商号は決定です。

(続く)

2話

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