ゴキゲン中飛車対三間飛車の苦悩 天守閣美濃について

単刀直入に、今の左穴熊の課題を列挙しますと
急戦系と相性が悪く苦戦している
中飛車側から動くのが難しくひたすら受け身の将棋になる

この二点が中飛車穴熊が厳しいと言われている理由として挙げられます。

そこで、自分が考えている構想としては、中飛車左穴熊の急戦系との相性の悪さと中飛車側から動く難しさというのを克服しようとして編み出した作戦になります。
天守閣美濃で急戦に対応しやすくする
②64銀型+84飛車型に駒組をして、歩を入手したタイミングで74歩~75歩の反撃を見せて相手の仕掛けを牽制する
③相手が角を79角→68角→59角と活用している間に囲いを金冠や穴熊へと発展させていく

相手が44銀(66銀)を選択してきたとき

基本的には下図のように駒組をしてくる人が半分くらいで、その際の勝率は体感では6割近くあります。
相手からの仕掛けを完全に封じることができており、無理に動いてきて1歩でも渡そうものなら74歩~75歩でゲームセットです。

下図の形になってしまうと三間飛車から動く手立てはなく、角も使えないため相手はじっくり駒組をするしかないのですが、そうするとこちらの囲いがどんどん堅くなります。

急戦を封じる
金冠へ発展
穴熊へ発展

ただ、銀対抗型の課題は下図のように天守閣美濃に組みあがるまでに仕掛けられたときに、陣形の差を主張されるというのがあります。71金でギリギリの展開なのですが、正直自信がないので駒組を工夫できないか研究中です。

相手が24角で受けてきたとき

56銀型で相手の仕掛けを封じて4枚美濃に組めば作戦勝ちになりやすいです。

相手が銀を守りに使ってきたとき

銀を堅めてきたら四枚美濃に組んで74歩と突いて仕掛けを見せるのも有力だと思います。まだまだ実戦経験が少ないため研究途中です。今後定跡を整備する予定です。

86飛車を7八銀で受けてきたとき

86歩を突いてこないパターンもあります。
この場合は86飛車56歩から飛車角交換になることが多いため、61金型(71金寄りを見せつつ)で待機しないといけないのが注意点です。
メリットとしては天守閣美濃+71金の形は飛車や角打ちにめっぽう強いので、体感としては普通の左美濃よりは勝ちやすい印象です。

こちらもまだまだ研究段階ですが、勝率はそこまで悪くないという印象です。

最後に

まだ研究中の変化ばかりなので、メモ書き程度に残しました。一緒に中飛車対三間飛車について研究する仲間を募集しております。


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