【推しの子 OPテーマ曲アイドルに隠されたアイ】
はい、さかかけです。
最近YouTubeやTikTokで「アイドル/YOASOBI」をやたらと目にしますね
夜に駆けるを遥かに凌ぐ大快挙を成し遂げてるんじゃないでしょうか?
さて、そんな人気絶頂のYOASOBIのアイドル
歌詞の意味がわかると100倍楽しいと思うので、歌詞徹底考察していきたいと思います。
※尚こちら単行本第一巻、及び小説45510の内容のネタバレ含みますのでご注意下さい
・歌詞一覧
恐らくYOASOBI史上最もボリュームのある歌詞となっています💦
3分半ほどの曲でこのボリュームはイカれてます(褒め言葉)
本題からは外れますが、曲の難易度自体も「夜に駆ける」や「怪物」でさえ簡単と思えるほど高いものとなっています
さて、この曲は星野アイを扱っていることは言うまでもないですが、実は3人の視点からアイを取り上げています
順番に考察していきます
・ファンから見た星野アイ
1番の歌詞はファンから目線の星野アイについて扱っていると考えられます
もしアイ本人の視点なら、あまりに客観的すぎる歌詞ですし、アイのことをよく知る人物目線にしては他人事みたいな書き方になってしまう歌詞なので、これはアイの秘密を知りたいファン目線で描かれた歌詞と捉えるのが自然かと思います
小説45510を見ると、ライブ配信のコメントにアイが答えている場面がありましたが、大概の質問に対して「内緒ー」と答えていました
ファンはアイのことを知りたいと思いますが、アイは秘密主義的な面があり、それがより一層アイのカリスマ性を引き立てていました
1番全体を通してミステリアスなアイと、アイを知りたいと願うファンの関係みたいな部分を描写しています
・強い嫉妬と憧れを持つ元メンバー
2番で場面が変わり、今度は小説45510に登場する元B小町のメンバー視点で描かれています
ここでアイの圧倒的人気やアイドルとしてのカリスマ性を窺えます
アイ以外のメンバーがまるでアイの引き立て役のような存在になるほど霞んでしまっていました
当然年頃の女の子ですので、妬みやら嫌悪感は少なからずあります(というか当時は丸出しです)
盗みや陰口などアイに嫌がらせをするメンバーも現れます
しかし、事務所の社長である斎藤壱護はアイを特別贔屓していたので、そうしたメンバーは即刻解雇されました
そうした経営体制も相まって、アイへの妬みや憎しみは強くなっていきました
でも、嫉妬は裏を返すと憧れ
憧れの人物が弱音を吐くところなんかあまり見たくないものです
この元メンバーも同じ気持ちになりました
B小町の公式ブログの中で、アイはメンバーに対して弱音を吐くような文章を綴っていました
それは編集中のまま眠ったブログだったので世間に公開されることはありませんでしたが、この元メンバーはそのブログを消してしまいました
それは妬み嫉妬からではなく、純粋にアイに憧れ信奉するひとりのファンだったからこそ、そんな弱いアイの姿を世に見せたくない、見せちゃダメだという気持ちからでした
当時から強い嫉妬や嫌悪感を抱いていた元メンバー、でもその裏には誰よりもアイのことを憧れ崇拝するそんな複雑な気持ちを2番では描いています
・アイドル、そして母親星野アイ
3番は星野アイ本人の視点で物語が展開していきます
アイにとって、嘘は彼女なりの最大限の愛であり、身を守る方法でもあった
では、なぜアイは嘘をつかなきゃいけなかったのでしょうか?
単行本第一巻や小説45510を見ると、幼少期から施設に預けられており、実の親から愛情というものを注いでもらった記憶がない
そのため、アイドルとして愛してるって嘘をついていればいつかそれが本当になると信じていたからこそ、母親になれば愛というものを理解できと信じていたからこそ、嘘をつかなければいけなかったのです
でもアイの遺言は2人の子どもへのずっと言えなかった嘘偽りなしの気持ちでした
今までは、愛というものを分からずそれを探すため、また傷だらけの過去の自分を守るために嘘をつき続けてきた人生でしたが、息を引き取る寸前のこの言葉は本心からの「愛してる」でした
3番では、偽りだらけの最強のアイドル人生と、誰よりも子どもたちを愛していた最高の母親アイを本人視点で生き生きと描いています
・まとめ
一つの曲でこれだけ目まぐるしく場面が変わり、これだけ多くの人数の視点からアイたった一人を描写したアイドル/YOASOBI
【推しの子】の魅力を1曲に凝縮したこの曲は、深く、悲しく、苦しく、優しい
ブログ更新時点でYouTube再生数1.7億回、ストリーミング再生数2億回超えを達成する超話題作ですが、ただ流行っているからとかで聴くよりも、原作や歌詞の意味を考えながら聴くとより楽しめると思います
もしこのブログを見て、少しでもアイドル/YOASOBIを楽しんでいただけたら、【推しの子】を楽しんでいただけたら嬉しいです
それでは〜
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