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有馬かなの決意〜推しの子第133話感想

ども、今回は考察抜きの感想です。
史上最もゆるく書きます。

第129話ピースで五反田監督、有馬かな、黒川あかねはルビーにいまひとつかけているピースがあることに気づきます。ルビーはそこをうまく拾って撮影に臨んでいました。

しかし、前回の第132話でニノに「偽者」呼ばわりされたことで、まだ自分には欠けているピースがあったことに落ち込み泣いていました。有馬はルビーが余程アイと同じ経験でもしないとこのピースはどうしても埋められないことをわかっていました。

ルビーはあまりにも純真だったため、アイのように複雑な感情を表現できずにいました。有馬としてもルビーに良い演技をさせたいという気持ちはありましたが、それはルビーにとってとても残酷な結末を迎えることも知っていました。

それでも有馬は、ルビーに良い演技をさせたい、自分が渡せるたった一つのピースを渡したいと思い、ついにルビーに自分が抱いていた嫉妬の気持ちを感情むき出しでぶつけます。

有馬の抱いていた嫉妬は、単行本4巻を改めて振り返ると相当なものだったのかなとは思います。自分がここにいていいんだろうかと思うほど孤独と劣等感を感じ、自分にはない輝きや情熱を生まれながら持っているルビーに対しては、それなりの嫉妬を抱いていたでしょう。でも彼女はニノとは違い、その気持ちを墓まで持っていくつもりだった。

それでも有馬はルビーに良い演技をさせたい一心で、たとえ大事な友達を失うとしても自分の抱えている「本物の妬みと嫉妬」を全力でぶつけ、アイが持っていた「失望と孤独」を見せつけます。

話は有馬がルビーを鋭い眼差しで睨みつけながら「お願いだから消えてよっ!?」と突き放すシーンで終わりました。

僕はこの話を読んだ後、しばらく放心状態になりました。15年の嘘にかける思いの強さを感じましたし、この作品のために犠牲にするものの大きさも感じました。新生B小町のメンバーはプライベートでも実際に仲が良いですが、その絆を壊してでもルビーに良い演技をさせたい、この作品を良いものにしたいという有馬の覚悟というか決意を感じました。

重曹ちゃん、もうダメだって!!って思いましたよ〜。

次回134話、何かが壊れますね。

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