so

 今月。2024年8月15日、終戦記念日に“so / 戦争と平和"と題して高円寺club ROOTS!にて髙木フトシのワンマンライブが行われる。ワンマンタイトルは髙木フトシの同名曲“so“、ロシアの小説家トルストイの同名著書「戦争と平和」からとって付けられたものである。昨年の8/15終戦記念日に行われたワンマンライブに引き続き「戦争と平和」同じタイトルである。

 高木フトシは毎年、8月15日終戦記念日に歌うことを続けている。それは1年や2年ではない15年間という過程だと彼はいう。彼のワンマンにはタイトルがついている。この日のワンマンも例外なくタイトルがついている。8月15日終戦記念日に行われるタイトルとして「戦争と平和」に統一すると先日行われた下北沢Lagunaでのライブ、MCにて彼自身が語っていた。今後もこの日に歌い続けるということが想像できる。
 
 8月15日終戦記念日。日本で79年前に戦争が行われていた。日本人にとっては忘れてはいけない事実である。以降、この日本は戦争を行っていない。終戦して79年、この国に住む人々の多くは戦争を経験していない世代になってきている。私もそのひとりである。しかし、未だに世界のどこかで戦争が行われ、人が人を傷つけあう現実がニュースで連日報じられている。私自身、その事実はどこか遠くの地の出来事として捉えているところがある。今も地球のどこかで戦いがあるという事実は希薄であり、悲惨な戦いを知らず生ぬるい平和の中で生きている。今日の世界情勢では、我国も戦争に巻き込まれる可能性が高まりつつある。この事実に背を向け、目をそらすことはできるだろうか。

 ここで話しを戻す。私は髙木フトシと言う音楽家を通して、彼の歌を聴くうちに「戦争」「平和」などについて考えるようになった。彼が持つ音楽のアイデンティティは「愛と平和」である。今回、彼が8月15日終戦記念日に“so 戦争と平和”と言うタイトルでワンマンを行う。soとは彼の楽曲のタイトルである。この曲から物語りが組まれる。タイトルに掲げるほどの曲とはどんな歌であるのか。度々ライブで歌われるこの歌、私はこれまで何度もこの歌を生で聴いていたが、歌詞をじっくり眺める機会はあまりなかった。soの歌詞を改めて読み返してみる。(歌詞は1番最後に引用添付)
 愚かな人、無力な人、争い、etc。。そんな世の中だけど。人と人がどう愛を持って、生きていくかを投げかけられているように感じた。そして、こうとも感じる。争いが絶えないこんな憂いた世界であるけども。そこにある全て、全てが愛であり、愛を持って人と人が手を繋いで歩んでいく世界であれ。この世界は愛が軸であり、みな争いのない世界へ行こう。。愛と平和の願いを託す歌であると感じる。これはあくまでも私がsoの歌詞を読んでの感じたことである。解釈の正解はわからない。しかしながら、改めて歌詞を読んでこんなにも愛に満ち溢れた歌詞であると言うことに感嘆した。今まで私は恥ずかしながらsoという歌の外観だけを捉えて歌を聴いていたと気づく。泣きたくなった。

髙木フトシ
1stアルバム『lyrics』M10.so 収録

 私が髙木フトシの歌をライブハウスで聴き始めた時(2012ごろ)にはすでにsoは歌われていた。ライブでセットリストの締めとなる終盤で度々歌われるsoを聴いて、この曲は髙木フトシにとって核となる大事な楽曲だと理解出来た。折に触れてsoの言葉の語源をMCで話しを聞く。soとはネイティブアメリカンの言葉で「星」と言う意味があると彼が話していた。

 私は思う。「愛と平和」と言葉では簡単に言える。しかし、その言葉を体現するのとても難しいものである。難しいのであればどうするか。何が出来るのか。見上げれば無数の星がある。空は繋がり世界は一つに。星は一つ一つ輝く。星空へ争いのない世界を重ね、平和への思いを馳せ祈ることは出来る。soの世界観を胸に抱き、星に願おう。この世界に愛と平和を。争いのない世界を。綺麗事と言われてもよい。己を信じ、願い祈ればそれは真実である。

 8月15日。髙木フトシ、彼はただこの日に歌いたいだけだと言う。彼の歌の下に集まり、愛と平和、争いのない未来へ思いを馳せ、髙木フトシの歌を聴く人々が同じ方向を向くことは無駄ではないと思う。

以下、8/15加筆。
8/14。終戦記念日のワンマンの前日、高木フトシのブログが更新されている。8/15“so戦争と平和”と題してワンマンライブで歌う前日、彼が歌うことへの思いを記している。
ただただ真っ直ぐ。
自分の曲に真っ直ぐ向き合う。。と。
http://karas.seesaa.net/article/504358159.html  (高木フトシ公式HP 20240814ブログ)


                      lyrics by 髙木フトシ
so

掛け忘れてた鍵 何の苦痛も無い
裸足で追いかけた あの雲の行き先
夏の匂い影になる太陽  
あなたはもうそこにいない 
振り返れば草原の中でひとり

いつだってまた生きて
いつだって同じ過ちを
人はみんな繰り返して
いつだって同じ過ちを

またそれも時代のせいさ
ただ何も出来ずに終わる世界の中で
嘘でもいい せめて歌うよ 愛を

人が人を殺め それが毎日のニュース
生きるとか死ぬとか 
そんなことはもういい

そこにはいない
あなたのことを思い描いてる
噛み締めた苦い一瞬は 今日も

いつだって目は冷めて
いつだって心は切れた
人はみんな繰り返して
いつだって心は切れた

またそれも時代のせいさ 
泣き止むことの無い声を
そう枯らして
あなたはもう歌わなくていい いいさ

病んだ街灯りの光が
夜の雲を浮かび上がらせてゆく
言葉には出来ない不安さ
赤い雨に濡れて震えて

色褪せてゆくだろう 
途切れた記憶の行方は
どこにも行かないさ
それは全部 その全てが愛だと知る
あるがままに

いつだってまた生きて
いつだって同じ過ちを
人はみんな繰り返して
いつだって同じ過ちを
またそれも時代のせいか 
泣き止むことの無い声を そう枯らして

歩き出そう 手を繋いで行こう
守るために 守るために君を

守るために守るために


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