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「足が少し浮かんで揺れて」

人 の

ことで 心がぐらぐらする

人 との

ことで 心がぐらぐらする

全部 中途半端

全部 途中経過 

こわい

悲しい

死ぬわけじゃあないのに

世の中にはもっと苦しんでいる人がたくさんいるというのに


暇なのか?

ただ暇なのかもしれない

すごく忙しいけど すべて馴れ合いなのかもしれない


だらしないだけかもしれない

この程度の人間なんだと諦めればいいのに

もっともっと認められたいと

思っているのかもしれない


ゆったりと生きたい

自然の中でゆったりとした気分になるというけれど

自然は忙しい

日に日に変わっていく

わたしは自然にさえも置いていかれたように思う


情けない気持ちで

今日もやるべきことが進まず

頭の上で両手を振り回し

何かをつかもとするだけ

心だけ大慌て


昔はもっと自分の心だけでいっぱいだった

それでよかったのに

足元を取られるような渦に

ざわざわと耳元でささやく亡霊みたいな声に

足元をすくわれそうで怯えながら


幸せなことも 

悲しいことも

昭和のテレビの砂嵐みたい

よく見ると虫がたかっているようで

たくさんの顔や心でいっぱいになる


もう放っておいてくれ

私のことは私にしかわからない

あなたのことは

あなたにしかわからない


でも聞いてほしい

この声を

聞きたいよ

君の声を

会って

肩をたたきあって

背中をさすりあって


手に取れないものが溢れてきて

私の足元をずっと流れている

浮かぶでもなく

沈むでもなく

ほんの少し浮かんでゆれて

船酔いしている 

本当は何が大事だったかなんて

考えられない


母が言ってた

「足元の目に付いたひとつからはじめなさい」

そうだね

そうする

メールを一通返事してみるよ

小さく小さい作業にして

今日もひとつから

気を失わないように

生きるために






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