PERFECT DAYS に学ぶ 幸せに過ごす3つのコツ

役所広司さん主演の映画「PERFECT DAYS」には、代わり映えのない日々でも幸せに過ごすヒントがありました。
とくに中年以降の男性は、自分も含めて、ないがしろにしがちなことでしたので、気をつけたいです。

1つめは、ルーチンを守る
映画冒頭、役所広司さんが起きて、布団をたたみ、ひげを整え、ひげを剃り、歯を磨き、顔をあらうというシーンからはじまり、玄関に置いてある鍵や小銭をとり、玄関近くの自動販売機でコーヒーを買う。
仕事終わりには銭湯に通い、その後はなじみの居酒屋で一杯飲みながら食事。そんなシーンが何度も何度も繰り返されます。
ルーチンを守ることは、自分のリズムを作ること。

2つめは、好きなものを大切に
無口で物欲がなさそうな役所広司さん演じる平山。お金がないと恋愛できないが口癖の柄本時生さん演じるタカシがお金の必要に迫られ、平山の車にあったカセットテープを売ろうとするとき、それを止めて、代わりにお金を貸すシーンがありました。
そのカセットテープは毎日、車で出勤するとき聴く大切なもの。平山にとって大切なものは、好きなものは、木漏れ日の写真を撮ること、と、植物の世話をすること。
好きなものは、自分の空間を彩ってくれます。とくに音楽はその空間を自分だけの好きな色に染めてくれる働きがあります。

3つめは、今は今、またはまた
中野有紗さん演じる、平山の姪ニコと「今は今、またはまた」と二人でリズムをとるシーンがありました。若いニコにとって「また」と言われてもそんな確証のない約束には納得できず、いつと食い下がりますが、平山は「また」とはぐらかし、「今は今、またはまた」となだめます。
平山にとって大切な事は今、この瞬間。
それはトイレ掃除に真摯に向き合う姿、木漏れ日にシャッターを切る瞬間、古本屋で本を選び時、などにも表れています。
今は今と、その時々を大切にすることは、単なる繰り返しではなく、そこに新たな喜びを見出すことが出来ます。
そして、この「今は今」と今を大切にすることこそが、この映画「PERFECT DAYS」が伝えたかったことなのかと感じました。

年をとると惰性に流されがちになりますが、特に「今は今」を大切にしたいと感じた映画です。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?