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松原慎之介"Ace High"リリース記念Liveレポート

2024.03.06
JZ Bratにおける【中川ヨウ produce Vol.65】として、
松原慎之介 デビュー・アルバム"Ace High" 発売記念Liveを開催いたしました。



松原慎之介さんほかメンバーは、育てて下さった鈴木央紹(ひさつぐ・ts)さんを除き、
皆さん20歳代の先鋭的な若手揃い‼️

慎之介さんのアルバムがそうであったように、自身とメンバーのオリジナル曲を中心にステージが進みました。

J.コルトレーンも、W.ショーターも聴き込んだ上での松原さんの作曲ですから、構成力も遊びもあります。
30分でも即興演奏を続けられる、豊かなJazzの源に繋がる創造力には、感嘆しないではいられませんでした。
(彼は "渋さ知らズ"のメンバーでもあるので、フリーもお手のものです!)



やはりデビュー作"Isolated" をリリースしたばかりの、布施音人さんpf の作曲がもつ詩情。
ハードに弾くときは目覚ましい勢いのあるピアノで、この硬軟の振れ幅の広さ、そしてピアノをフルに鳴らせる実力が、このピアニストのリマーカブルなところです。



冨樫マコトさんの強靭なベース。
まだ22歳ですが、攻めのあるプレイで、コントラバスでもエレベでも個性を放っていました。



また、高橋直希さんのドラムスは、あの日野皓正さんがレギュラー・メンバーに選ぶ力強さがあります。
慎之介さんとは子供の頃からの共演者で(松原、冨樫、高橋は道産子!) 、打点の爽快さと息の合い方がお見事でした。



慎之介さんはここ数年の精進で、
素敵に歌える演奏家になり、聴き惚れる箇所が多々ありました。

十八番の"Stardust"、またオリジナルのラヴソング"The kiss melts into the snow" には若さ故の痛みがあって、とても良かった。
(若くなくては出来ない演奏というものが、ありますね。そういうことが分かるのは大人になってからですが)
松原慎之介さんの伸び代は、測り知れません。

そのお手本になる鈴木央紹さんのテナーの、温かい語り口!
多くを語らず、ハートにダイレクトに届く演奏に強く魅せられました。
"スタンダードの名手"と言われるわけです。



大勢集まって下さったお客様の、
慎之介さんほかメンバーを応援するエネルギーの大きさ・温かさ。
誠にありがとうございました❗️

アンコールでシットインして下さった
#壺阪健登 さんも、ホールコンサートで大活躍中ですが、素晴らしいピアノをありがとうございました。



実は、壺阪さんもSorayaとしての1st albam
"soraya"が3月リリース。
3人ものデビュー・アルバム・リリース組が参集したことになります‼️
皆さん、いいJazz仲間ですね!

若きメンバーたちのこれまでの精進と、
央紹さんのお手本を聴いていただけて、ほんとうに嬉しい一夜になりました。

皆さまのおかげです❤️
誠にありがとうございました。



members:
#松原慎之介 as
#布施音人 pf    
#冨樫マコト b , elb
#高橋直希 ds    
ゲスト: #鈴木央紹 ts  

選曲表
1 set
1.  High Ace
2.  Beyond the Solstice⭕️
3.  Moon river
4.  Sapphire
5.  Three views of a secret⭕️🔵

2nd set
6. In a sentimental mood(as&pf duo)
7. The kiss melts into the snow(as.pf.b.dr)🔵
8. 坂道 ⭕️🔵
9. Stardust
10. Jazz patrol

en:
M1. 歌舞伎町一番街のテーマ🔵
      シットイン:壺阪 健登 (pf)

楽器持ち替え
⭕️松原   s.sax
🔵冨樫 el-b



写真:朝日啓司氏

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