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ひとりごと1

夜になって街の喧騒も闇に吸い込まれて
僕はやっとホッとして着ていた鎧を脱ぐ
https://youtu.be/3LNH6NT0T7E

ここにはないもの/乃木坂46

Twitterのマシュマロで「美しい歌詞小節」を募集したときに、フォロワーさんが送ってくれた乃木坂46の曲の歌詞。
これを読んで私はまず、以下の歌詞を反射的に思い浮かべた。

日焼けすればもう傷跡は目立たない
居場所なんてものいつだって流動的
https://youtu.be/EjM7Trs3aB4

Summer Gate/佐藤千亜妃

ふたつの曲はメロディも雰囲気もまるで違うが、それぞれの歌詞に存在する共通点とか、エモーションを語ってみたくなる。


 ‘ここにはないもの’と‘Summer Gate’は、両者とも「隠す」ことで自分を守っているように感じる。

夜が来ないと脱げない鎧
白い肌には目立つ傷跡

鎧の中身がどんなものなのか、傷跡が何を表すのか。

「隠したい」という意志が滲む部分に、私たちのあれこれを自由に当てはめられるから、言葉が深みをもって届く。

ふと自分がいつも他人に隠していること・我慢していることについて考えてみる。
それがどのような重さや質感を持つのか想像してみる。

私がよく読んでいた本などの中には、「鉛」「ゴム」「腹痛」と表現されているものがあったっけ。
他に思い出したらまた書き出してみたい。

私のは人形を破いたときに出てくる綿みたいな感じかもしれない。
沢山の繊維が絡まって、いつもは薄い布の中にぎゅうぎゅうに詰められてかたくなっているけど、いざ外に出してみたら細かくて軽くて、ふわふわと飛んでいってしまうような。


また、‘ここにはないもの’では「夜」が一つの居場所になっているのに対し、‘Summer Gate’では居場所はあくまで固定されていない。
しかし、その理由がその後綴られていく歌詞によって明らかになっていく。

共通の陰を持ちながらも、細かな感情やその表現ののディテールが変わるだけでこんなにも曲調や雰囲気が変わるんだなあ。


ここにはないもの/乃木坂46
Summer Gate/佐藤千亜妃

ふたつの曲の、素敵な歌詞の一節から派生した、ひとりごとです。

yo!

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