2021年の振り返り
「Facebookの方が気軽に近況報告をしているけれど、じっくりと書くのはnoteのがいい気がする、ということで2021年の振り返りです。時系列と事実ベースで書いていこうと思います。メタ認知が弱い人間だからやったことをもとに振り返っていこう。
結論から言うとものつくってるのが好きな人間だし、ものをつくる中で学んでいくし、ものつくって仲間と出会うのが自分のやり方なんだな、と気づいた一年でした。
ものごとを立ち上げた1~5月とそれを大きくしたり収束させた6~12月に分けて書いてます。
(書き終わって、独りよがりな振り返りだなあと思いつつもアーカイブとして残します。)
1月
HPをつくりました。
「独立するならHP作ったほうがいいよ。」というアドバイスを周りから頂いてうまく踏ん切れなかったのですが、まずは今までのことを書こう、と作りました。
後々このHPをつくったことが仲間をたくさんつくることに大きく助けになるなんて全然わかりませんでした。自分の言葉で自分のことをうまく語れない僕は(不必要に長くなってしまったり、変に抽象化して全く何も言えなかったり)語ることに執着してしまっていたんだと思う。
本当に良かったなと思うのが、自分のやってきたことを見せるだけでわかってくれる人が世の中にちゃんといるということがわかったこと。
自分を語って見せるより、もの(意見、イベント、コンテンツ)をつくることで繋がることが僕と仲間の繋がり方なんだとこの一年の大きな気づきの一つだったと思います。HPを作ったこと単品で見ると実績でもなんでもないけれど、自分にあったやり方を大切にする(そしてそれは一人ひとり違う)ことを体感できた出来事でした。今までは無意識にやってきたけれど、教育も音楽もそうなのかなと。
当時はclubhouseも流行っていて(今でも良いコンテンツだと思うけれど、アクティブな人たちが少なくなってしまったので僕もやれていない...)何名かの方々と教育談義をしてリアクションをもらえたのが嬉しかった記憶が。これも自分のつくったもの(意見)で人と繋がれたいい経験。
考えれば1月時点ではネットでエゴサーチしても何も出てこなかったので、今色々な人に知ってもらえた現状は予想できていなかったかも。
そう考えるとつくった「もの」を通じて一年でたくさんの人に出会って、その人達とまたたくさんの「もの」をつくっていくループは本当に性に合っている。
2月
埼玉大学教育実践フォーラムに登壇しました。
この登壇資料を作っていく中で自分の突き詰めたいテーマは「指導の個別化」ではなく「学びの個性化(一人ひとりの興味関心・資質に応じて学ぶことを選べること。)」なのだなと今振り返れば確信できたタイミングだったのだと思います。教科書の中だけの学びにこだわらなくていいところが大きな意味なのかなと。
このフォーラムを通じて公立の先生で大変僕の考えを評価してくださる大ベテランの先生とも繋がれたのが幸運でした。その先生とは密に連絡を取る仲になれたのがありがたいです。
あと実践で体育のアスレチックコースを自分たちで作り、自分たちで走破する実践は多くの人に知ってもらえた実践だったと思う。
自分の中では体育の目的を「技術の習得<自分の身体を思い通りに動かす」だったので自然に作り上げた実践を評価してもらえたのは本当にありがたい。ものをつくることで人とつながる。
3月
一条校の先生生活人生最後(の予定)の月は引き継ぎだったり。
そんな中で昨年度取り組んでいたシンガポール日本人学校の研修担当としての活動が機関誌に。
自分はIB/PYPをしたいわけではなくその理論を参考に子どもを伸ばすことがしたかっただけだから専門とは思っていないけれど、自分の学んできたことが誰かの助けになったり、深く繋がれたことは幸運でした。
iTeacher'TVに出演
今ですらアーカイブがたくさんあるけれどこれがyoutubeデビュー作。後述の新聞連載と単著の依頼はこのyoutubeを見てくれたかららしい。すごいな、iTeacher'sTV。
離任に関して
管理職の計らいで修了式に離任の挨拶をさせてもらえた。子どもたち(と大切に思ってくれた保護者の皆様)とのお別れを言わなく手を行けないのは申し訳ないけれど、いつの間にフェードアウトより機会を与えてもらえたことに感謝です。
今でも僕のHPから連絡を取ってくれる保護者いてくれたり、自分を大切に思ってくれる人達がいることは自分が恵まれていたんだなと感じられます。
4月
独立&HILLOCK初等部設立チームに参画
今年一番変化が大きかった時期でした。教員時代の4/1は学園の本校がある埼玉県にいくのが通例でしたが、初めて自分が違う場所に行ったのが新鮮でした。(ちなみに前日眠れず、かつ電車乗り間違えたので初日から遅刻をかましました。)
運命的だったのは3/30に教育新聞から連載の依頼が、4/1に明治図書から単著の依頼があったことです。こんな幸運な独立の仕方はないなあと。
5月
・ICT×探究、学び合い勉強会グループ発足
今でこそ1100人を超えた大きなグループになったけれど、きっかけはこんな一言
ぽつりと投稿したこの一言で色んな人が集まってくれてとても驚いたことを覚えています。10人あつまればなにかできるかなと思っていましたが、100人ぐらい集まってくださったので、色々な人に運営について相談したのを覚えています。
僕は極度の飽き性なので全力でやったら飽きて形骸化する事が多くてそれを想定した運営にすることにしました。具体的には以下。
最終的に永続的でなく、1年で区切る、というやり方にすることに。この終わりを考えるという考え方は自分にとてもあっているんだと思います(↔飽き性)。
あとちゃんとそれをメンバーに伝えてからスタートしました。そこらへんのロードマップづくりは前任校の経験がいきたなと思いました。共有と合意。
それからは
とか
とかを企画したり。企画は楽しい。
・埼玉大学の特別講師
大変良くしてくれている船橋一男教授からご依頼を受け、前記の特別講師を行いました。
コロナが多かった時期なので、オンラインでの開催でしたがとてもたくさんの学生に話を聞いてもらえました。いつかは現場にいきたいです。
6月~12月(アーカイブ)
HILLOCKの準備をしながら記事を書いたり、登壇したり、企画したり。
アーカイブは別noteに。振り返ればたくさん出たんだなと。
その中でも企画してうまく行ったなと思ったのが以下2つ
ICT×〜コミュニティ向けに計画したイベント。150人ぐらいに予約してもらえたことも嬉しかったけれど、これを機に初めてご一緒できた先生方がいたことが何より(前述の通り、ものつくって仲間をつくるのが自分のやり方なんだなと。)でした。
Newspicks for Educationの「学びの伴走者」にも着任し
こんなイベントをしたり。
中学1年生〜67歳の大ベテラン先生まで参加してくれたこのイベントで「お互いが学び場に必要なことを体現したい」という自分のテーマにも気づきました。
8月にはHILLOCKの募集(学校における入試に当たるもの)が終わったり、引っ越しをしたりと距離的にも内容的にもHILLOCK開校に向けて進んだ実感があった月でした。
まとめ
冒頭にも書いたけれど、ぼくはものつくってるのが好きな人間だし、ものをつくる中で学んでいくし、ものつくって仲間と出会うのが自分のやり方なんだな、と気づいた一年でした。
というのも今年独立したから始めたことではなく、授業を考えるのも、子どものみとりのやりかたも、子どもに声をかけることも全て「必要なものを創意工夫を持ってつくる」という感覚でやっていました。ということに気づいた、という感じです。
思えば練習嫌いのぼくは楽器演奏にのめり込めた期間は短いくせに、作曲は初めて10年を超えています。
そんな当たり前のことに気づいた一年でした。
最近切に思うのが「自分に向いているスキル」なんてものはあまりなく、自然としてしまう癖のようなものをどう理解するかが自己理解を深めるコツだし、それを洗練させていくことこそが向上だと言えるのではないでしょうか。
一人ひとりは違う存在である、ということも大切な前提です。
学校組織から離れてあらためて気づいた事かもしれません。
当たり前のことだったかもしれないけれど、大きな気づきだったし、それを気づかせてくれたのはやはり仲間がいたからだったのかなと。
「出会うことでしか料理人は前に進めない。たった一人で皿に向き合ってもそれまでと変わらぬ自分が映るだけ」
好きな料理漫画の一節です。そんなことを実感できた幸運な一年だったのかなと思います。多謝!
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