​自分は男の子として生きていることに罪を覚えているのかもしれない

別に女の子になりたいだとかそういうことは思わない。けど、世の中男女不平等というか男子がものすごく傲慢な生き物のように感じて、そして自分もその一員となってしまうことが非常に嫌だ。もちろん男女間の違いなんて生物的な面もあるし、それに関しては今更どうしようもないことではあると思うけど、でも文化的な面の方がやっぱり大きいと思う。

例えば家事。昔は「男は労働、女は家事」っていう時代があったけど今は段々そういう区別がなくなってきている。男の人だって、女の人だって働くのが当たり前。それなのに家事に関しては女性がやるものっていう概念がまだまだ多いと思う。一時期は「イクメン」っていう言葉が流行った(?)時もあったけど、実際は家事=女性がやるっていう家庭は多いんじゃないかな。これは何か統計資料を読んだとかじゃなくてあくまで自分の偏見でしかないけど。

高校生、大学生になるとよく男の友人との間でも「彼女は○○な人がいい」という話をよく耳にする。そのたびによく出てくるのは「料理」って言葉だ。料理できる女の子がいいという人は一定数いる。一方で、料理ができないことを気にする女子も多い気がする。自分の周りで「私は料理ができないから将来が不安」と(冗談っぽくも)いう友人は多い。でもそれを聞くたびに自分はなんか変な気持ちになる。

確かに男の子がどんな女の子に惹かれるかなんて理由はなんでもいいし、その一つが「料理ができること」なのも別に異論はない。けど、「女の子=料理ができないとダメ」みたいな風潮はちょっと違うよなと思う。うちの好きな人(「彼女」っていうのが一般的なんだろうけど自分はそう呼ぶのが嫌いだからあえて「好きな人」と言う)も料理できないマンで、いうまでもなくうちも料理できないマンだけど何か相手に期待しているかと言われればそんなことはない。料理ができないなら、料理ができない者同士これから一緒に頑張っていけばいいんじゃないかって思う。女の子の方にだけ料理のスキルを求めるのはなんかナンセンスな気がする。

そりゃもちろんむこうからの手料理だって食べてみたいとかそう気持ちはある。けどきっと女の子の方だって男の子が気持ちのこもった料理作ってくれたら多少は嬉しいでしょ、男の子の方だけもてなされるなんてあまりにも不公平じゃない。

ここまで書くとなんだか「家事はもっと男女平等に分担してやるべき」みたいに聞こえるかもしれないけど、自分が言いたいのはそうじゃない。家事は(機械的に)分担すべきってことよりも、「男の子ももっと家事に興味持とうぜ、将来自分には無関係な仕事と思わないでさ」って言いたい。家事なんて結局生きていくうえで大事な仕事なんだから男の子だろうが女の子だろうができるようになったらお得でしょ、できない者同士頑張っていこうっていう心持が大切なんじゃないかな。

きっと自分はそうやって生きていくことが、自分が男の子として生きていることへの罪滅ぼしなのだと思っている。これは140字に収まらなかったただの呟き。