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幼馴染をなでなでしたら懐かれた

夏休み

学生たちは課題など忘れ

各々の青春を謳歌している

のだが……


○○:……

美羽:……

○○:…はぁ

美羽:ねぇ、ここわかんない

○○:ここ?これは……


僕たちはひたすら課題をしてます…

美羽は去年、課題をひとつも提出できず不甲斐ない気持ちでいっぱいだったそうで

今年はやたらとやる気があるのはいいんですが

…僕を巻き込む必要あるかな?


美羽:ん、ありがと

○○:課題ひとりで出来ないの?

美羽:……ねぇ、これは?

○○:無視かよっ!

美羽:はいはい、うるさいうるさ〜い


くそぉ!

谷口さんや的野さんとバカンスを謳歌したい…

課題多すぎだろっ!

一生終わる気しないよ…


美羽:○○

○○:なんだよぉ…

美羽:今、愛季と美青のこと考えた?

○○:え!?

美羽:図星なんだ…

○○:べ、別にいいじゃん

美羽:……もう嫌い

○○:え

美羽:ひとりでやるもん

○○:拗ねないでよ〜

美羽:ふんっ


ホントにひとりでやり出したよ

ひとりで出来るんかいっ!

ってツッコミは控えておこう…

…こうして見てみると美羽って凄く綺麗だよな

それに黙々と課題してるの見てるとなんか愛おしく感じてきたぞ?


美羽:……


すると無意識に手が美羽の頭へ伸び

優しく撫で始める


美羽:…へ?

○○:……よく頑張ってるな…

美羽:ちょ、ちょっと○○///

○○:…ん?……うぇっ!?


すぐさま手を引っ込める

美羽の顔はみるみる赤くなっていく


○○:ご、ごめん!なんか勝手に…

美羽:…///ほ、ホントやめてよね…

○○:ごめん…

美羽:…今日はこの辺でお開きにしよっか……

○○:うん、わかった

美羽:…じゃあね

○○:……


そう言うと美羽は足早に部屋を出ていった


○○:…なにしてんだ僕は……次会う時めちゃくちゃ気まずいじゃんか…



翌日もいつも通り美羽は僕の部屋に来た

てっきり昨日のことがあったもんだから来ないかと思ってたけど


美羽:……

○○:……


でもなんか距離近くね?

肩と肩が触れてんだけど

なんか美羽も課題に集中出来てないっぽいし…


○○:なぁ、近くね?

美羽:っ///そ、そうかなぁ〜?

○○:なんか顔赤いよ?体調悪い?

美羽:……悪い…かも?

○○:悪いの!?無理して来なくていいのに…

美羽:……

○○:で?どこが悪いの?

美羽:…な…て……たら……

○○:ん?

美羽:な、撫でてくれたら治るかも…

○○:……えっ?


ついに壊れたか?

こんなこと言う子じゃないぞ

もっとツンツンしてるはずだ

はずなんだ…


美羽:ねぇ○○?

○○:な、なに?

美羽:撫でてくれないの?

○○:…美羽なんかおかしいよ?そんなこと言うタイプじゃないだろ

美羽:…○○が悪いんだよ……

○○:ぼ、僕?なにかしたっけ…

美羽:昨日撫でてくれたじゃん

○○:た、確かに…でもあれはホント無意識に…

美羽:えへへ///あれ嬉しかったんだぁ〜///

○○:ん?

美羽:私、○○に撫でられるの結構好きかも///


美羽さん、さっきからずっとニヤニヤしてますよ

そんな表情今まで見たことなかったっすよ

それにだんだん迫ってきてる気が…


○○:み、美羽さん?ちょっと離れよっか?

美羽:なぁ〜んで?やぁだ、離れない///

○○:お、おぅ…

美羽:○○///撫でて?課題頑張るから…


見たことなかったよ、あなたの上目遣い

破壊力抜群じゃん

そんでさりげなく腕組んじゃってるじゃん

こんなん可愛すぎるじゃん


○○:み、美羽///よぉーし、よぉーし

美羽:えへへ///

○○:可愛いなぁ、美羽は///

美羽:んふふ///○○すきぃ〜///

○○:っ///美羽〜!

美羽:きゃっ///


つい勢いで抱きついてしまった

昔はよく抱きつきていたがその頃とはまるで違う

少し大人な君の体


美羽:でも流石に暑いね

○○:あ、ごめんね

美羽:っ!?ちがぁう…離れてほしくない…

○○:あ、暑いって言ったから

美羽:でも離れてって言ってない

○○:…確かに

美羽:…○○の匂い///ん〜、幸せ///

○○:美羽?そろそろ課題を…

美羽:もっと撫でて?

○○:……しょうがないなぁ///

美羽:んふぅ///しゅきぃ〜///


今年も課題は提出できそうにないです

まぁ、いいか!

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