ちくわぶがちくわになるまで。その4

前回でちくわぶクズ返上編が終わりました。

今回からは、ちくばいん飛ぶ、もといちくわぶ飛翔編です。

前回最後は初のお墓参りシーンで終わりましたが、実は一人ではありません。

現在の奥さんと一緒でした。

婚約が決まり、入籍するまでの間だったのですが、最後の一押しは奥さんの一言でした。

「なんとなくお墓参りに行きたくない理由はわかるけど、誰よりも頑張っているのは私が分かっているし、もういいんじゃない?私もお父さんに会わせてよ」

実は僕が鬱から抜け出せたのは奥さんのお陰でして、どんなに酷い状況でも責めることはなく、甘やかすこともしませんでした。

僕が朝まで起きていたとしても文句ひとつ言わず朝五時に出かけ、ほかの日には深夜まで働いてくれていました。

ずっと自分を責め続ける中で絶対に責めずに寄り添ってくれた。だから自分は立ち直ることが出来たと思っています。

その感謝の気持ちゆえに今は何があっても家庭では文句を言わずに即行動を実践しています。

奥さんの伝説はいつか書こうと思いますww

そして多少時間は前後してしまうのですが、父親が亡くなったあと地元の市役所が主催している後継者育成セミナーに誘われ参加をしました。

ここで昔から感じていた違和感の正体がわかることになります。

後継者育成セミナーですので、いずれ会社を継ぐ人の集まりだったわけです、こんな事言ったら怒られてしまうのですが、びっくりするくらい仲間になりたいと思う人がいなかった。

先代社長の死によって後継者になり切実だったのが僕だけだったというのは勿論あると思いますが、それにしても酷かった。

通常の講義等はまぁという感じだったのですが、最後の卒業発表がきつかった。

人それぞれ考え方はありますし、自分の考えが正しいとは思っていませんが発表の練習をみんなでするんですよ、僕は最後のまとめ部分は考えずに色々考えたうえでぶっつけ本番で思いのたけをぶつけるつもりでした。

ですので練習は必要ないと思っていたんです。

もちろんテクニック的なこともありますから全部を否定するつもりはありません。

そんな考えだったので練習には参加していなかったのですが、びっくりするくらい怒られた。

最終的には僕をセミナー初の留年者にするつもりだったみたいです。

ウダウダ言われるのも嫌になってきたので一度練習に参加したのですが、なんかもう凄い熱気で頭がくらくらしました。

なんとかその場は切り抜け本番へ。

みんなの発表を聞いていたのですが、ちょっと嫌な汗が出てくるくらい意味がわからなかった。

講義の時も自分が国を作るならどんな国を作る?との問いに対して独裁国家を作るとか、平和な国を作る、とか問いの意味を考えずにふつうの答え。

いや、ここ後継者セミナーなんだから会社を国に見立ててそれを発表するんじゃないの?とか。

とある簡単な物を売って儲けを出すゲームでちょっと考えればわかりそうなものなのに俺のチーム以外何ケタも差が開いてるとか。

あぁそういう事だったんだって。

俺この人たちと全然違ったんだなって。

高校大学といいところに入れたお陰でその時は全然感じなかったけど、社会に出てから周りの人たちに感じた違和感、中学生頃から感じ始めたあの違和感はそうゆうことだったんだと確信した。

別に調子に乗っているとかではなく、やはり自分がいた世界はすごいところだったんだと実感した。

会社に入ってから機械加工をするようになってみんなが出来ないというものが出来るとしか思わないし、やったら普通にできたとか、見た瞬間にわかるものが他の人にはわからなくて説明できないとか。

自分が凄いと言いたいわけじゃなくて、母親がどうしてもいい学校に入れたかったのはこういう事だったんだなと実感した。

大学に行ってるから偉い、偏差値が高いから凄い、とかではないけどやはりそこに優秀な人が集まる事実はあるわけでただそれだけでアドバンテージがつく。

だから自分が優秀とは言わないけど少なくとも優秀側の人間として生きていきたいと思った。

そしてその覚悟もした。

以下駄文

だから正直学歴をひけらかすだけの奴が本当に嫌い。

いい大学に入った奴が偉いのではなく、その大学をいい大学にしてきた今までの卒業生が偉い。

だから学歴をひけらかす時は、その大学の看板を背負って生きていくべき、その看板を汚さないように生きていくべき。

自分のせいで大学の評判が落ちないように、本当の意味のプライドを持って生きていくべきだと思ってます。未来の卒業生のために。

駄文終わり

ちなみに最近この違和感をずばり言ってくれている動画を見ました。

ホリエモンが慶応のキャンパスで講義をするという内容なのですが、慶応の教授である夏野剛さんが

「君たちが社会に出た時にバカバカしいことが起こります(中略)君たちが思う存分才能を発揮しようとするといろんな軋轢を生んだりします。その中で色んな理不尽とか不合理とかみなさんは経験していくと思います。その時に自分の中で何を理想とするのかというものをきちんと持っているかいないかで、くじけてしまうか頑張れるかが決まるんです」

ざっとこのような事を言ってました。

これを聞いた時にストンと納得ができました。

やはり自分だけではなかったのだと。

繰り返しになりますが、本当にマウントとりたいとかそういう話ではなく、そんな次元でもないんです。

もし不快になった方がいましたら不快にさせてしまったことは謝ります。

が、やはり優秀に育ててもらった者の使命として覚悟とプライドもって生きていきたいと思っています。

そして、スパイダーマンよりベンおじさんの言葉

大いなる力には大いなる責任が伴う

この言葉も胸に刻んで生きています。

今日はこの辺で

次回からは少し仕事について、そしてどんな状況で心が壊れたかを詳しく書いていきたいと思います。


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