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他力のススメ① 真宗僧侶が心を穏やかに保つ方法

浄土真宗の要である、
「他力」について書きます。
心穏やかになりたい人に届けば嬉しいです。

誰だって自分の力(自力)を信じているし、
信じたいものです。
とはいえ、自力でうまくいくときもあれば、
うまくいかない事もあります。

やるべき事ができないとき、
思い通りにならないとき、
自分を責めがちです。
自責の念は、自分を成長させてくれる反面、
過剰になると自分を追い込みすぎて疲れてしまいます。
自力だけの世界にいると、とても苦しくなります。
適度なバランスが大事。

まずは、私たちの不安やイライラの原因を明らかにして、
次に、心穏やかに保つ方法をお伝えします。

1.イライラの原因

そもそも、私たちの不安やイライラは、
多くの場合「思い通りにならないこと」から起こります。

仏教では「思い通りにしたい」という欲望は「執着」ととらえ
それを手放すために厳しい修行を重ねます。
執着がない、覚りの世界を目指すわけです。

「思い通りにならない」を分解すると、
期待と現実にギャップがあるときです。

私の子育ての場合、
子どもに対してイライラするときは、
その大部分が親(私)の期待に合わないとき。

親として子どもに期待することは山ほどあります。
そんなつもりなくても、実は期待していることも。
・みんなと仲良くしてほしい
・自立した子であってほしい
・勉強はできた方が良い
・ちゃんと片付けてほしい
・外で元気に遊んでほしい
などなど。

子どもへの期待は、親が気付かないうちに「執着」となっています。
子育てをしていると、自分の執着の大きさをひしひしと感じます。

2.心穏やかになるために

毎日の生活の中で、思い通りにならないことはあるでしょうか。
自力で解決できること・できないことを分けて考えることが大事です。
4つのステップに分けて見ていきましょう。

①「思い通りにならないこともある」と気付き、受け入れる

科学が発展して、とても便利な時代ですから、
「何でも思い通りになる」という錯覚に陥りがちです。
でも、人間は万能じゃない
自力ではどうにもならないこともある。

努力することはとても大切です。
でも、いくら努力しても、どれだけ強く願っても叶わないこともある。

年をとれば老いていくし、体力も落ちる。
そしてやがては誰もが死んでいく存在です。
これもまた、人間が思い通りにならないことの代表例。

「思い通りにならないから、私はいま不安なんだろうな~
そういう時もあるよな~」
とまずは自分を受け入れる。

②コントロール【できること】と【できないこと】に分ける

目の前の大きな不安の固まりを分解します。
例えば、年を取って体力が落ち将来が不安で仕方ないという場合。
コントロールできることと、できないことは何でしょうか。

③コントロールできることだけに集中する

コントロールできることは、例えば
運動・食事・睡眠などに気を付けて
できる限り健康的な生活を心がけること。
これは自分の努力次第です。

④コントロールできないことは諦めて捨てる、誰かに頼る(=他力)

老いていくことは、コントロールできません。
誰でも平等に1年ずつ年をとります。
老いればできないことも増えていく。
できないことを嘆くのではなく、
誰かに頼ったり、やらない方法を考える。
自力で変えられないものは執着せず、潔く諦める。

いかがだったでしょうか。
真宗でいう他力とは仏さま(阿弥陀如来)のことなのですが、
他力に親しんでもらいたいという思いから、
あえて「自力以外」という意味で書いてみました。

次回は、真宗でいう本来の「他力」に迫ります。

最後までお読みいただきありがとうございました。
素敵な1日をお過ごしください。


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