#45 会社員からお坊さんになると決めたときの話
今から10年以上前、私が会社員からお坊さんになると決めた時の話です。
1.会社員からお坊さんへ
大学院を卒業をしてから 一般企業に就職。
東京で営業の仕事をしていました。
27歳のとき、実家のお寺を継ぐと決め、お坊さんになりました。
しかも、三女ながらお寺の跡継ぎになったので、
この話をすると、「よくそんな決断しましたね」って言われます。
たいてい「なんか不思議なご縁で」って答えていたのですが、
ちょっと深掘りをしてみたいと思います。
2.決断した理由
親孝行しようとか、そんないい話ではありません。
でも、決断した時はそれなりに悩みました。
転身を決めた理由としては
①単に売れない営業だったから
会社員として成功できる未来が想像できませんでした。
もし売れる営業マンだったら、会社員をずっと続けていたかもしれません。
②「継いでくれ」と言われなかったから
父親から「継いでほしい」とは一言も言われませんでした。
姉も私も小さい頃から「お前が後を継ぎなさい」というような
強制は一度もされたことがありません。
一般的には、
お寺を継ぐ長男が生まれた時から後継ぎとして育てられる
ことが多いと思います。
私の父は、そういうことを一切しませんでした。
「お前が跡継ぎじゃ」と言って育てられていたら
反発していたかもしれません。
自由に育てられたことが逆に良かったのかもしれません。
もし私が「継ぎたくない」と言ったら、
きっと父は「そうか分かった」と、
それはそれで私の人生を応援してくれたと思います。
③後悔するかもと思ったから
継がないっていう選択をしたら、きっと後悔するだろうと思いました。
これは、ただの直感です。
3.自分で決めるということ
何かを決めるとき、
「AかBかどっちが正しいか」よりも
自分が選んだ方を正しくすることの方が大事だと思います。
ちゃんと自分で決める。
誰かに言われたとか、
みんなそうしてるから
ではなく、自分で決める。
そして、決めたことに向き合う。
何を選んでも良いこともあれば悪いことも絶対あります。
良いこと100%もないし、悪いこと100%なんてない。
良いことも、悪いことも半分づつです。
「良さそうと思って選んだけど何か思ってたのと違った」もあるし、
逆に
「私って運悪いな」と思っても、後々「あの経験してよかった」
みたいなことって沢山あります。
最後までお読みいただきありがとうございました。
何かを決めることに迷っている方のエールになれば嬉しいです。
素敵な1日をお過ごしください。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?