「出来ないときに出来ること」 3年 横山創紀
「出来ないときに出来ること」
平素よりお世話になっております。
横浜国立大学都市科学部建築学科3年の横山創紀です。
今シーズン、私は約4ヶ月の間怪我でプレーをすることができませんでした。怪我をしては復帰し、体力を戻す途中でまた怪我をする。これまでのサッカー人生においてここまで長い期間離脱することがなかったため、15年間のサッカー人生の中で間違いなく最も苦しいシーズンとなりました。
ただ、この長期離脱によって、これまでのサッカー人生の中では考えたこともなかったことを考えるきっかけになりました。
それがタイトルにもなっている、「出来ないときに出来ること」です。
このブログでは、このタイトルを軸に、私の一年間の思いを書いていきます。よろしくお願いいたします。
「出来ないときに出来ること」と聞いて、何を言っているんだ、と思う人がいるかもしれません。では具体的に考えてみます。
仕事や勉強において難しい問題にぶつかり、何も出来ないような時、みなさんは何をしますか。
多くの人は、その中でも自分が出来ることを探し、例えば上司や先生に聞く、ネットで調べるなどのことをすると思います。当たり前のことです。
この当たり前を、サッカーで怪我をした人に当てはめてみます。
サッカーで怪我をした人にとって、出来なくなることはサッカーをすることで、出来ることはチームのサポートをすることになります。怪我をした人がチームのサポートをすることは当たり前のことですが、これまでのサッカー人生の中で大きい怪我をしたことがなかった私にとっては非常に苦しく、難しいことでした。
怪我をした人がすることは、ボール拾いやビブスを運ぶ、練習の準備、公式戦における記録や動画撮影などの、いわゆる雑用業務です。これだけなら、私にとっての怪我人生活はそれほど苦痛ではありませんでした。
何が最も苦しかったのか。それは、チームのみんながボールを楽しそうに蹴っている姿を見ることです。私はもちろんサッカーが大好きです。だからこそ、ボールが蹴れないことが悔しく、また、みんながボールを蹴っているのを見るとやるせない気持ちになりました。怪我をした当初、このような感情からサッカーだけでなく、日常生活においてもやる気が起きず、時には首脳学年であるのにも関わらず練習中にそのような態度を見せてしまうことがありました。
ただ、日が経つにつれ徐々に周りが見えるようになり、自分より重い怪我をしている人が文句を言わずサポートしていたこと(特に4年生)に気づきました。そのような態度を見て、首脳学年である自分こそチームのために出来ることを考えなくてはならないと感じるようになりました。もちろん悔しい想いは常にありましたが、そのような態度を見て以降、「出来ないときに出来ること」を考え、チームのための行動を心掛けるようになりました。
今では苦しい怪我人生活も終わり、全力でサッカーをすることができています。チームの目標は関東2部リーグ昇格で、その目標を達成するために、絶対に負けられない戦いが10月26日にあります。苦しい時間を過ごした分、この試合にかける思いは非常に強いです。試合に出場し、チームに貢献することが私にとっての最大の目標ですが、どのような形になろうと、10月26日の試合ではチームの勝利のために全力をつくします。
サッカーができる喜びを忘れず、サポートしてくれている人がいることを忘れず、残り少ない首脳学年としての活動を全力で駆け抜けます。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
今後とも横浜国立大学サッカー部への応援をよろしくお願いいたします。
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