7月11日今日の寅ちゃん。「愛されています」。スピリチュアル視点②

 今日の見せ場はやはり、桂場さんのあのセリフ。

  寅ちゃん自身が言っていたように「思い上がっていた」からが理由ではなかったですね。この寅ちゃんの謝罪を、蓮舫さんが例のRのステッカーの件で謝罪しない、とクソリプつけていた人たちと同じような、彼女が処罰を受けることを「楽しみにしていた」人たちを、吉田脚本は見事に裏切りましたね。
 寅ちゃんがどれだけ優秀であるか、日本の法曹界にとって必要な人材であること、正しく評価して伝えてくれるなんて、本当に愛されていますね。
 小橋くんのつい出てしまった「羨ましい」にも、あれあれ、ここにもつい本音が出てしまった人がいるぞ。
 きっと学生時代から、ずーっと実は寅ちゃんのことが羨ましかったのでしょう。あの憎まれ口は「愛されたい」の裏返しでしょう。

 こんな風にあの職場では、みんなが本音を言うことができて、それを人それぞれの方法で受け止めてくれる、そこが私も羨ましいと思いました。

 そして、家庭の問題。こちらも本音吐露で泣かせてくれた、若い男子いました。
 寅ちゃんは昭和の典型的な家長としてついふるまってしまう。または職業柄かもしれません。相手にお伺いを立てて調整するのではなく、パンと命令を下してしまう。
 それをいろいろ指摘されていましたね。まさにお父さんと子供たちの会話。でも、昭和のお父さんは寅ちゃんのようにあんなにひとつひとつ丁寧に聞いて、謝罪したりなんかしれくれませんよね。
 子供は親の言うことは聞くものだ。ですから。
 
 花江さんに「ありがとう」を言わなくなっていたのは、これはさすがに良くなかった。あとの甥っ子たちの言い分は、個人的には「甘えるな」ですw

 そして、直明くんの「お姉ちゃん、最近ぜんぜんかまってくれないんだもん」的な切実な思いを伝えることができて、ホントによかったです。
 家庭でも職場でも、基本的には互いを尊重し合える環境が素晴らしすぎて。今の日本の反対側にある理想です。
 これみて、いいなぁ、とは思わない人もいるのでしょうか。

 寅ちゃんと優未ちゃんの親子関係は、これからいくらでも修復できます。寅ちゃん、確かに「おりこうさんでいて」と、呪いをかけて、窮屈な思いをさせてしまっていたけれど、それは虐待をしていたとかではないですから。なにせ、周りの手厚メンタルケア受けていますから、トラウマになるほどではないですし。
 むしろあのままだと「可哀そうな子」扱いされて、自分でも周囲のイメージに合わせようと「可哀そうな子」モードになっちゃうのです。実際はぜんぜん可哀そうじゃないw 

 それでは最後にどこがスピリチュアル視点かというと、
まず、桂場さん始めのあのくだり。あれは寅ちゃんが、やらなくてもいいことまでやったり、いったりしたことや、人の思念みたいなものもいろいろ引き寄せしまって厄落とししたことによる、ご褒美ですね。

 いろいろあったのは失敗ではなく、彼女の今後の人生に必要な経験だったということ。だから、ブレていませんよ、その通ってきた道で正解ですよー、よく頑張りましたねという、意味の答え合わせです。
 それで寅ちゃんは、先に進むことができるということです。
 こうやって、報われること、背を押されることがよくあります。

 もうひとつは、やっと法曹界でも定着することができ、あとは理想を追うだけ、と思っていたということで、自分軸からずれていても気づかなかったということ。それはグランディングが出来なくなっていた。花江さんにありがとうが言えなくなっていたのは、それですね。

 とにかく、細部まで人間観察・可視化されないなにかも含めて書かれている哲学的でもあり、スピリチュアル的でもある脚本ですね。

 実は穂高先生の理想主義を受けつでいるのは、脚本の吉田さんかもしれませんね。

 

 

 

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