今日の「虎に翼」が今夜の射手座満月のテーマにぴったり。回復する力。
今日の「虎に翼」の寅ちゃんの選択は、とてもつらくて痛かった。寅ちゃんの仕事は誰かに引き継ぐこともできず、時代性もあり0か100かの選択を迫られてしまった。妊娠・出産というとても喜ばしいことが、ついハンデに思えてしまうことの「罪悪感」は、どれだけ自分を責め傷つけるか。
寅ちゃんがよねさんにも打ち明けていなかったことの驚き。言えなかったんだね。自分しかもう残っていない、自分が頑張らねば、自分ひとりでやり遂げなければと思い込んでしまった。それも結婚・妊娠してしまったから。よねさんには言えなかった。
でも、よねさんは口ではいろいろ「警告」(あくまでも心配して。それをどう解釈するかは寅ちゃん次第だった)していたけど、支える気は満々だったじゃないですか。
私が痛かったのは多分「自分ひとりの力ですべてやらないと評価してもらえない」という部分だったと思う。誰かに助けを求めること、手伝ってもらうことでは、自分の責任を果たしたとはいえない、という思い込み。それは女性弁護士であり、寅ちゃんが恵まれた環境にあったからこそ弁護士となったという状況から。
昨日、寅ちゃんへの穂高先生の助言がガスライティングのように聞こえてしまった私。今寅ちゃんはまっとうなアドバイスをその意図を汲んでは受け取れないわ。と思った。みんなのために良かれと無理に無理を重ねている状態。要するにこういう時に、一般的なアドバイスをするからなんですよ。穂高先生。おっしゃっていることは、正しいです。でも、寅ちゃんの立場になって、もっとパーソナルな事情を踏まえてのアドバイスをしてよ! と言いたい。
その上で、今仕事を辞めるなり、距離を置くことの重要性を説くべきでは?
そうじゃないと、存在を否定されたと思うから、もっと頑なになるのよ。でも、穂高先生はそれをとっこして緊急事態!と判断されたのでしょう。
そして、今日、結局辞職することで実は虎ちゃんもほっとした、というよねさんの指摘を受けての「じゃぁ、私はどうすればよかったの」、よね「知らん」。この知らんは、もっと助けを求めてくれれば、話してくれればよかったのに、でも話にくくさせていたのは自分だったのだろう。…… 後悔&自責も含む。と推測。
私が寅ちゃんのような立場だったらその後に「よねさんが弁護士になっていれば、私はこんなに苦しまなかったわ」と言っていたかもしれないw
結局、「あなたには私の本当の苦しみはわからない」と思わせる穂高先生のはからいが、寅ちゃんを助けた。お母さんに報告する時に、過去のお母さんの助言を踏まえて、いさぎよくすべての事情と心情を伝える寅ちゃんの潔さ。
育ちの良さを感じました。両親に愛情たっぷり与えられて自己肯定できている人ですね。どこまでも波動の高い人です。
一方、たくさんの人を助けることはできなくなったかもしれないけれど、旧友であり義姉の花ちゃんを助ける存在には戻れたという、エピソードも入れ込むあたりが憎いです。直道さんや直明さんの近況にもふれたり。
寅ちゃんが弁護士業に戻ることは視聴者は知っているけれど、まだ痛みを感じつつ、どのような復活劇が待っているのだろうか。
「らんまん」の時もよくブログに書いていたけれど、NHK朝ドラってスピリチュアルなメッセージが隠されていることが多々あって、どきっとしつつ、この脚本家さんはいいわー、になる。
今日の回は、「2024年5月23日はいて座の満月“ フラワームーン”──逆境でも折れない心と回復力、“レジリエンス”をもたらす時」まんまじゃないの。
満月は今夜夜の22:53 です。すでに満月モードです。このレジリエンス(resilience)とは、困難をしなやかに乗り越え回復する力、心理学では、ストレスや逆境に対する精神的な強さや回復力。だそう。
ということが、きっと寅ちゃんのこれからの人生に起きてくるのでしょう。「希望を捨てるには時期尚早」。きっと明日の回で寅ちゃんを訪ねてきた人が、その希望を与えてくれるんじゃないですかね。
う から始まる名前の人?
↑ 予想ははずれた。明日のあらすじ読んじゃった。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?