ジャニーズ事務所のTV会見は見ていませんが、想定内といえどもニュースを読んでいるだけでも論外な結末。ご当人たちもそれを取り巻く、共犯業界関係者、見て見ぬふりの所属タレントや、一部ファンたち。
(※性加害を認めない、被害者の告発に対して怒ったりするファン心理についてのニュース記事が、本文末尾にあります)
彼らは二次加害に加担してさえもいます。もうここまで来て擁護していたら、みんな加害しているのと同じだから。学ばない、学べない日本。独自のルールで突っ走る。ガラパゴス化は携帯だけにしておいて。
日本の政府、組織の「隠蔽(いんぺい)体質」により、被害が大きくなってしまう。自浄作用が定期的に働かないことによって(その役割は主としてマスメディアが担う)、どんどん動脈硬化が起きているのだけど、それはもう手の施しようがないほど悪化してしまっていますね。ただ、今回矢面にたったJ 事務所の人たちは加害者でもあり被害者でもあると、私も思います。
だって、子供の頃から「それで良し」という価値観の中で育ってきている人たちですから、ある意味自己否定することにもなりますし。東山氏のセクハラもそれ自体を擁護するつもりは全くないが、当時、そうした他の入所者へのふるまいをJ氏が好むために、行っていた可能性もあります。
本当に「虐待の恐ろしさ」「依存の恐ろしさ」です。直接被害にあわれた方たちは、その場所を離れたからこそ、苦しみの中でも自分を取り戻すことができたかと思われます。
これで少しづつ、世界、日本国内の性加害に関する価値観がどういうものかと、自分たちとの価値観とすり合わせていく過程で真実に触れていくのは、とても厳しいものだろうと思います。彼らの加害に加担していたTV局、出版社もスポンサー、広告代理店などは、その責任をとらないでしょうから。
当事者でもある彼らにも、メンタル・サポートは必要なのでしょう。それが第三者委員会でもあり、外部の取締役就任でもあると思うのですが、その必要性を当事者たちが感じるのはまだまだ先になりそうです。
自浄作用のほぼ働かない国、日本。一度決めたことは、どんなに不具合や困る人たちがいても、そのまま進めてしまう。結果、どんなに人が傷ついても見てみぬふり。このしわ寄せが、いろいろな場面で一挙に噴出してきているように思います。
潔さ、という言葉を忘れてしまいましたか。
ただ、希望はもちろんあります。
長くかかって深刻化した問題。癒す、正す、修復、回復、するにも、被害者、加害者、それを見守る私たちも、まず原因をつきとめて、膿をすべて出してしまうこと。時間がかかっても表面化された以上、良い方向に向かうと信じています。
追加:少なくても世界中のBTSファンの多くは、グループ及びメンバーの過去曲の制作者が性加害者であることで、その数曲への対応を数年間会社に訴えつづけている。秋元康氏がBTSの作詞をした日本語曲リリース直前に、発売停止にしたのも韓国ARMY。理由は秋元氏の制作した曲が女性蔑視でにあたること、安倍元首相との関係など。これは本当に大正解だったと思う。秋元氏「おっとCHIKAN!」という曲を作詞していた。痴漢冤罪の内容といううありえない設定。いづれにしても女性/タレントを性的消費の対象としか考えてないのでしょうね。昔から大嫌いでしたw やっぱり感しかない。
【参考資料】
国の自浄作用