BTS公式本読了と、その後の3D歌詞問題+また抗議案件発生?

 今年7月11日に日本で発売した、BTSの公式本をやっと読み終わりました。

 私はBTSに興味を持ったのは、アイドルがメンタル・ケア、カウンセリングを受けている! というのをなにかで読んだからで、それはちょうど2020年の6月ぐらい。勿論、彼らの存在は知っていたし、日本の歌番組に出演する時は、彼らのパフォーマンスのためだけに視聴してました。

 それで、いろいろ情報を調べているうちに、そのパフォーマンスの実力や人間性、グループの関係性、ARMYの存在、当時はBig Hit Entertainment の戦略、韓国エンタメの習慣などなどといったちょっとやそっとでは、整理しきれない膨大なデータにすっかりとりこまれました。ファンクラブに所属するような推し活の経験がないので、初めてのことだらけ。彼らの動向や推し活ファンの心情など、スピリチュアル・セッションでよくセラピストさんに質問してました。

 この公式本、はそのとおりオフィシャル・ブック/「公式本」でした。
時系列にBTSの歩んできた歴史、アルバム、コンサートの内容や制作プロセスなどがあって、それに関しての解説と、メンバーのインタビューが紹介されているスタイル。QRコードがあるので、その場で本に出てくるMVや動画や曲を聞くことができる、というのは有難い限りです。しかし、かなりの言語に訳されている紙本として、校正大変だったろうなと制作者側のご苦労もしのばれますね。
 BTSが10年歩んできた道が、こういった書籍にまとめられるのは、とても貴重なことです。でも、私は勝手にもうちょっと裏話的、本音トークがあるのかと期待していました。公式本としてはいろいろ調整が必要とされますね、やはり。

 初期の頃の話は、噂には聞いていたし、知っているエピソードもあったけど、こんなにいじめられたのか。困難があったのか。でした。なにせ、デビュー前から多大な情報をアウトプットしてきたBTSなので、ベテランARMYはここで語られる紹介されていることは、ほとんど知っているでしょうし、なんなら付け加えたり、その情報元を示したり、裏話なんかもこの本以上に語れるのではないかとは思います。

 デビュー前から彼らが発信していたVlogやVLive,公式の動画もあり、メディアの動画やインタビューなど、さすがに追い切れていなし、私は途中であきらめましたw ですので、話題になった発言は繰り返し、ツイートもされるので知っているのですが、公式本を読んでいて、やはり猛烈に集中して読みたいと思ったのはRM語録です。

 この人はBTSのリーダーでもありますが、一韓国人であるキム・ナムジュンとしても、とても興味深い。確か、なんか韓国でRM語録本が出版されると読んだ気がするのですが、ファンがまとめたものかも。

 残念なのは、BTSと日本の関係はほとんど書かれていないです。今までのベテラン・イルアミさんたちの発言を読んでいても、特別な関係だと思っています。日本のベテランARMYさんによる、日本での活動についてフォーカスされた書籍が別途出版されることを期待しています。

 ただ、途中から気づいたのですが、もしかすると、BTS側から見た触れて欲しくない話題は入っていないようなんですね。例えば、私が知っているかぎりでは「歌詞が女性蔑視と抗議を受けた話」。RMが女性学の大学教授に歌詞のチェックを受けたのは、とても有名な話。この時抗議を受けた曲の中の1曲「ホルモン戦争」がなぜリリースされたかの記載はありました。

”「Danger」が期待どおりの反響がなかったことで、バン・シヒョク氏が非常措置を取った曲。すべて自分の権限で決定できる「ホルモン戦争」のパフォーマンス、MV、衣装コンセプトなどを、アイドル業界で一番受け入れられるスタイルに徹底的に合わせてプロデュースした。ファンが一般的に望むアイドル”に最大限寄せた形。” 少しやんちゃともいえるタフな魅力で女性たちにアピールする、タイトル通り”ホルモン”があふれる姿を見せた。反応が良かった、急激に再浮上するきっかけになった(順不同)”

 って、パン氏、RMにだけ責任負わせたの? 3Dの歌詞、事前に見てなかったの? そもそもこの人が人権意識低いってこと? と正直思いました。

一方、RMの納得のコメントがこれ。

ButterでRMが追加した歌詞
Got ARMY right behind us when we say so /Let' go

(その部分が)なかったら寂しいですよね。絶対に必要だと思いました。僕たちはアメリカのポップスターとは違うところがあるんですよ。僕たちのDNAは違うので。


 最近読み始めて、2/3ぐらいまでは一気に読めていたのですが、小休止している間に、あの3D歌詞問題が起きて、すっかり面倒になってしまってました。それはジョングク個人の問題ではなく、会社HYBEやパン・シヒョク氏、HYBEアメリカCEOスクーター・ブラウン氏らの制作意図が、いろいろ見えてきたことから。アメリカ式のポップスターとなってとにかく、売れればいい。のですね。JKはとにかくあらゆるジャンルの音楽に挑戦したい!ミュージカルもやりたいって言ってたぐらい。同世代のアーティストともコラボもしたい、もあるでしょうか。
 HYBEは、BTSのアイデンティティを重要視するファンよりも、ジョンググのポップスターとしてのファンがいればいいのですね。でも、その新規ファンさんたちは、兵役中もファンでいてくれますかね。

 RMもシュチタで話していた『花樣年華』10周年記念アルバムを、リリースする予定とパン・シヒョク氏がインタビューで話したそう。いや、それはベテラン・ファン層へのアピールですか? 
 このダブルスタンダードのままで、『花樣年華』の制作できますか?
 そして、『花樣年華』の頃とはあまりにも状況が変わっています。HYBEは上場企業になり、BTSメンバーも株主です。ARMYの中にも株主がいて、株価が下がるような出来事を望まない人もいます。
 BTSメンバーをよく知らない人たちは、JKの件も経済面が優先と捉える人もいるでしょう。だからこそ、身内から声を上げておくことが重要なのですが、心地よい方にだけで消費したい。それがエンタメ/娯楽ですが、BTSは違うということなのです。

 こんなことを思っているうちに、署名は20日に1929件提出されたとのことです。
 

 相変わらずHYBEは無反応ですが、RMやジョングクには一部ARMYが危機感持っていることを認識していると、個人的に推察しています。
 それはRMがWlive 時に、3Dを軽く口ずさんでいたのですが、I’m on my Jung Kook で終えたこと。
 JKの、昨日のウヌくんとのダンスチャレンジが、3DじゃなくSeven だったこと。深読みと希望ですが、彼らは理解しているんじゃないでしょうか。 そして、chartでSevenが盛り返していることも、署名をしたり声を上げたりはしないけれど、3Dは応援しない、という選択をした人が増えたんじゃないでしょうか。

 と、書いているうちに、真摯にこの問題と向き合ったARMYさんの渾身のブログがNoteに上がりました。

  このブログを読んでいて、なに、スクーター・ブラウンがなにかしたの? 
で、次の抗議が上がってました。

  この件に関しては、今の私の知識では判断するのが難しくて、保留中です。ただ、ブラウン氏はフィランソロピスト(チャリティ活動家/篤志家であるとWikiのプロフィールにあり、自分でも慈善活動をしていることはアピールしています。

フィランソロピストとしての役割は、社会やコミュニティの改善を追求し、他の人々に善意を示すことを重視するものです。そのため、女性蔑視や人種差別的なコンテンツを制作したり支持したりする行為は、フィランソロピストの価値観と一致しない可能性が高いです。
社会的責任を果たす立場にある人々は、その行動や発言が他の人々にとって受け入れられ、尊重されるべきであるべきです。女性蔑視や差別に貢献する行動は、社会に対して負の影響を与えることがあり、フィランソロピストとしての信頼性を損なうことがあります。

ChatGPT

 ということでしたが、彼が今もそうなのか(夫人が活動家だったが離婚)は不明なのですが、イスラエルとパレスチナ両国間の紛争にも、どちらかの国を支持するというのは、フィランソロピストの価値観と一致しない可能性が高いとのこと。
 しかし、ジャッジできるほどの知恵も知識もないので、様子を見たいと思います。これはHYBEに抗議して、彼らとの縁を切って、というのが妥当かどうかが判断つかない、ということです。私自身は人道的意味で、パレスチナを支援します。
 取り急ぎ報告まで。
 

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