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白檀を使ってオリジナルの塗香を作る。

みなさま
こんにちは

香と瞑想とコーチング
小林 明美です。


一昨日の日曜は
塗香作りのワークショップでした。



前回のお部屋香が
ルームフレグランスだとしたら

今回の塗香は
身に纏う香水かオーデコロン
液体ではなく細かい粉状です。

そして香りはとてもほのか。
奥ゆかしいものです。


お線香も粉状のお香を練り固めるのですが
塗香の原料はもっときめ細かい粉状です。



今回、主にした原料は「白檀」です。
アロマの世界ではサンダルウッド。


仏教とともに日本に伝来したお香。
その中でも塗香はお清めの香として天台宗や真言宗で主に用いられます。
日常お守りがわりに身につける方もいますし、
もちろん気分転換や芳香を楽しむためにも使われるものです。


そしてこの仏教が生まれた国「インド」はご存知の通り大変暑さが厳しい国です。なので自らの体臭を消すため香料を用いる習慣がありました。

仏教が開かれる前から香りを身に纏う習慣があったそうです。

そして白檀という木は「冷たい」そうで、
白檀を探すときも蛇が巻きついているのを探すとか。
蛇が白檀に巻きついて暑さを凌いでいるそうなんです。


暑い暑いインドなので、
蛇だけでなく人間も暑さを凌ぎ香りもよい白檀を使っていたとか。



そんな白檀、
香りがあるのは芯や根の部分で、木全体から取れる部分はほんの少し。とても貴重な原料です。
インドのマイソール地方でのみ取れる「老山白檀」が最高級品とされていて
他の地方の白檀とは芳香も別格です(お値段も別格w)。

他にもインドネシアやフィジー、オーストラリア、ハワイ産もありますが、白檀と一言で言っても産地や取れた年で随分と質にも違いがあるようです。
天然素材だから当たり前っちゃ当たり前。



お釈迦様が入滅された際にも白檀が焚かれたと伝えられていますが、今でもインドでは火葬の際には香木が焚かれるそうです。
豊かな方は白檀を薪に用い、貧しい方々も白檀片を投じられ、死者の魂は神々が喜ぶ香りとともにガンジス川の流れにのって来世へと旅立たれるそうです。
※宮沢敏子先生著「日本の香りと室礼」より抜粋引用させていただきました。


今回は老山白檀とオーストラリア産の白檀を使って
二種類の塗香を作りました。

どんな時に
どんな気分になりたくて
この塗香を使うのか…

その様子をイメージしてもらい

自分で白檀以外のお香原料をブレンドしていきます。


お一人お一人の個性が出るのがこの時間。

2つとも似ちゃったわという方、
くっきりはっきり違いを出される方、
サクサク進む方、
迷い悩みゆっくり進まれる方…



普段もそんな感じで行動されるのかな?
お香以外にやってるコーチという仕事柄
ついつい行動を観察してしまいますw


調香って作業は簡単だけど奥深く、
思ったような香りを表現するのって
そんなに簡単じゃない。
でもだからこそ面白い。



香りは脳の一番奥まで届きます。
「この香りを嗅ぐとあの時の情景を思い出す」

なので香りを上手く使うと、
その香りを嗅ぐことで自分が求めているステート(心身の状態)になるためにも使えます。


ただの「良い香り」ではなく
邪気を祓い、身を清め、お守りになり
自分がなりたい自分に誘ってくれる香り。


帰りの車の中で私の頭がすごく良い香りなのに気づきました。

お香を作ってると自分に香りが移ってくれて
自分自身が良い香りになるんです。

参加された方々のいろんな香りを身に纏えて
なんとも贅沢な帰り道。


最後までお読みくださってありがとうございました。

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