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ティモ・ヴェルナー:どうしてライプツィヒのストライカーは必要とされているのか?

ティモ・ヴェルナーを巡る憶測は "契約解除額£52mが支払われれば、彼はリヴァプールと契約する用意が出来た。 " という先週のニュースで強まった。彼の名前はヨーロッパ王者であるリヴァプールと関連して伝えられてきた。そして、彼を追っているプレミアリーグのクラブはリヴァプールだけではないと言われている。

彼が人気な選手という事には、ほとんど驚かない。RBライプツィヒでの4年間で、この24歳はブンデスリーガで最もエキサイティングな選手の1人としての自分自身の存在を確立したのだ。

今シーズンの彼はベストな状態であり、今の所、36試合で27ゴールでRBライプツィヒでのトータルでは150試合で88ゴールだ。ドイツ代表では29試合で11ゴールを記録している。

彼のRBライプツィヒでの今シーズンのゴール数にはチャンピオンズリーグでの4ゴールも含まれていて、その中の1つは2月のトッテナム相手に決めたものも含まれている。

ヴェルナーは北ロンドンのあの夜で自分がイングランドの地でやれることを証明したがっているようにプレーしていた。後半、PKをクールに決め、彼の爆発的なスピードで前線を動き回り、スパーズ相手に最大の脅威になり続けていた。ジョゼ・モウリーニョは幸運だった。実際、1失点で済んだからだ。彼は3-0で勝利したドイツでの第2戦でも同じように印象的な活躍を見せ、ライプツィヒのベスト8進出に貢献した。

・チャンピオンズリーグのトッテナム戦1stレグのプレー集

https://youtu.be/FAyYJWOu1Uw

リヴァプールとの相性】

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ヴェルナー自身もリヴァプールへの移籍希望を隠していない。過去にインタビューで彼はユルゲン・クロップのことを "世界最高の監督 "と言い、"私のプレースタイルが非常に良くフィットするであろう要素がたくさんある。" と付け加えた。

現状、ヴェルナーはリヴァプール側にとっての優先度は高くないと思われている。しかし、彼がリヴァプールに合っていることは確かな事実だ。彼の才能であれば、サディオ・マネ、モハメド・サラー、ロベルト・フィルミーノの3人であっても、彼らとスタメンの座を争えるかもしれない。

彼の最大の強みは冷静なフィニッシュの能力である。彼がシュツットガルトからライプツィヒに移籍した2016/2017シーズン以来、ブンデスリーガで彼より多く得点を決めているのはロベルト・レバンドフスキだけだ。

クロップのリヴァプールと同じように、ライプツィヒもナーゲルスマンによるカウンターアタックに重きを置いた、高いインテンシティの現代的なフットボールをプレーしている。ヴェルナーは、この戦術に完璧に適応している。彼のスピードと、それによる直接のトランジションは破壊的な効果をもたらす。Optaによれば、今シーズンのブンデスリーガで速攻からのシュートと得点が一番多いそうだ。

ヴェルナーの今シーズンのゴールの大多数が中央のストライカーのポジションから生まれている。しかし、彼の戦術は柔軟だ。 RBライプツィヒは今シーズンのブンデスリーガで9つのフォーメーションを使っていて、彼はワイドのポジションでも快適にプレーしている。特に左からのカットインが得意だ。

彼の有効性のスタッツをサラーと比較してみる。実際、基本的な数字は、ゴール期待値の観点から見ると、ヴェルナーがサラーを上回っていることを示している。90分当たりのヴェルナーのゴール期待値が0.57なのに対して、サラーは0.45だ。ヴェルナーは相手陣地でのタッチ数こそサラーに劣るが、ドリブル成功数はサラーと同じだ。

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1箇所だけ、サラーがトップになっているのがオフザボール時のプレッシングだ。上のデータによれば、今シーズン、90分でサラーは平均14回、ヴェルナーは平均18回だ。また、サラーはボールを失った状況からヴェルナーに比べて2倍の頻度でボールを奪い返しているのだ。

ヴェルナーはアンフィールドに来るのであれば、オフザボールの動きも向上させる必要があるかもしれない。しかし、彼の運動量に関しては何の心配もいらない。一方、彼の持ち前の決意と向上心はナーゲルスマンを感心させた。"彼は見事な人だよ" とナーゲルスマンは言う。"彼の思いは明らかさ。彼は自分自身の評価の仕方を知っている。彼に何が良くて、何が悪いのかを伝えると、彼はそれを自分だけで受け取らないんだ。"

【他のチームにとっても魅力的なオプション】

彼が人気な別の要因は彼の年齢だ。このFWは2013年にシュツットガルトでプロデビューを果たして以来、約300試合に出場しているのだ。しかし、彼は先月24歳になったばかりだ。

彼の移籍先候補のクラブは彼の最盛期はまだ来ていないと信じており、彼の経歴はリヴァプール同様にマンチェスターUにも魅力的なのだ。彼らはブルーノ・フェルナンデス、オディオン・イガロの加入により、かなりの攻撃面の向上を見せているが、まだ中央のストライカーの補強の余地がありそうだ。

スールシャールは繰り返し、ユナイテッドにはタップイン(至近距離からボールを簡単に流し込むようなゴールの事)や泥臭いゴールを決められるフィニッシャーの必要性があると語ってきた。一方イガロは、この問題への短期的な解決策を提供したが、長期的に考えれば、ヴェルナーを狙っている理由は簡単に分かる。今シーズン、ヴェルナーはブンデスリーガで2得点以外、全てボックス内から得点している。

マンチェスターシティも夏に32歳を迎えるセルヒオ・アグエロの後釜のプランを考え始めているため、彼の獲得に動くかもしれない。また、チェルシーが関心を寄せているとの報道もある。

フランク・ランパードは既にアヤックスのハキム・ツィエクとの契約で攻撃を強化したが、タミー・エイブラハムとスタメンを争う新たなストライカーの獲得が彼らの次のリストになりそうだ。

ヴェルナーの£52mの契約解除条項は6月の半ばが期限であるため、彼の将来の話は数週間、数か月以内に確実に進展するはずだ。既に確かな事は、彼はプレミアリーグのエリート軍団に沢山の事をもたらすことが出来るということだ。

・ヴェルナーの2019/2020シーズンの全ゴール&アシスト集

https://youtu.be/QCVEbNwy1J0

【終】

(引用元)

https://www.skysports.com/football/news/11095/11979942/timo-werner-why-the-rb-leipzig-striker-is-in-demand





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