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あの空海も「鬱(うつ)」だったことがあった!

少し前のコロナ禍で、私の友人が「プチ鬱」になったと、メールで報告してきました。毎日、在宅勤務でこもって仕事をして、話すのはほとんどは海外の人と英語で、しかも楽しい話題などなく、厳しい仕事の話がほとんど
だったと。

毎日がそれでは気が滅入るし鬱にもなると、そんな話のあと彼を連れ出し
て近所でランチをしてきました。

その時の私は、コロナワクチンの4回目接種から1週間過ぎて、おそらく
最強の抗体ができていたとは思いますが、念のため話中もマスクをして
彼と話しました。彼は、だいぶ発散してくれたようでした。

話しは変わりますが、そのころ私は仏教美術や、仏像などを勉強していて、ある記事を見つけました。真言宗豊山派宗務総長星野英紀氏の書かれた
サイトからのものです。
その話しは、あの真言宗の開祖である「空海」も、実は鬱になったことが
あったそうです。しかも生涯で3回も!

空海

あの空海も鬱になるのであるから、凡人の我々も鬱になるのは、至極当然のことと妙に納得しました。

まぁ、精神面でのレベルはかなり違うとは思いますが、少しばかり安心する材料にはなりました。

突き詰めて仕事をするのもいいですが、息抜きや友人とも他愛のない
会話も時には重要です。

星野英紀氏の記事は(抜粋)・・・
「総本山長谷寺への往復電車のなかで読んだので、かなり雑かもしれない
ことをお断りしておくのであるが、その中で「空海はうつ病だった?」と
いう章があり、それも大師は生涯で三度うつ病に襲われたという指摘である。
それを聞いただけで頭から湯気を出して怒る人がいるのが、目に浮かぶ
ようである。著者の弘法大師の理解は自らの精神科医として磨いてきた経験と知識を用いながら、空海のライフコース理解を進めようとするものである。
「空海には三回ほど重篤な疾患に罹り、死を思っていた時期がある」(松長有慶『空海』)ということはしばしば指摘されていることであるが、保坂氏によればそれは現代人にも蔓延している、うつ病の症例研究で理解できるという。弘法大師は「几帳面、律儀、綿密、きまじめ、責任感や正義感が強く、凝り性で仕事熱心」という特徴があり、この性格はうつ病になりやすい性格なのだという。つまりこのあたりは精神科医として弘法大師空海を捉えようとしている。ただし、客観的に心理学的に空海を分析しようという立場にとどまっているのではない。たとえば空海の入定をめぐる記述には、著者の空海への深い熱い思いがあふれている。」[注1]

鬱になる人は、几帳面、律儀、綿密、きまじめ、責任感や正義感が強く、凝り性で仕事熱心という性格があるようである。

冒頭の彼は、そんな性格ではないような気がするが、人は見かけによらないようなので、一概には決めつけられません。

でも、何か安心しませんか?あの空海ですら鬱になるくらいですから、
我々も少なからず鬱になってもおかしくはない。
そうなったら、とにかく発散しましょう!
それが平常に戻る方法です。

[注1]真言宗豊山派宗務総長 星野英紀
豊山派の主張VOL.16 弘法大師理解の多様な方法』から引用しましたが、
現在は削除されたか、他へ移動されたかもしれません。(あしからず)


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