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ESが先か、CSが先か?

ES(社員満足)が先か?、CS(顧客満足)が先か?
上司と議論になったことがありました。

上司の結論は、CSが先だと。

私は社員が幸せじゃないのに、お客様を幸せにすることはできない

と思っていましたが、上司は譲りませんでした。
その上司は当時は係長でしたが、かなり会社寄りの考えを
持っていたのだと思います。

CSを高めるには、その前にESが高くなければいけない。
これは、尊敬する新将命氏の持論です。

なぜなら現場でお客さまが求める品質の商品をつくっているのは社員であり、その商品を販売しているのも社員、サービスを提供しているのも社員だからである。

会社は部下の幸福を考えESが上がり、さらには会社の業績を高め、部下の家族の幸福度を上げることにつながる。つまり部下のことを真剣に考えれば考えるほど、結果としてチームの業績が高まり、ひいては会社の業績が高まるという論理です。

社長を長年経験している人の言うことですから、経験と実績と
結果に基づいたものと思います。


ESの低い、嫌々ながら仕事をしているような社員が、お客さまに付加価値の高い品質の商品やサービスの提供をすることは考えられない。
と、私も思います。

社員満足を高めるためには、給料や待遇だけでは長続きはしません。
仕事自身が、会社とともに社会にも認められ、自分の存在が社会の中で
確認できることがあれば、さらに満足度はあがります。

上司や会社は、そこまで考える必要があると考えます。
ただ、馬車馬のように働いて売り上げを上げて、利益も上げろと
社員にハッパをかけても、社員は動きません。

大成建設の「地図に残る仕事」は私の好きなコピーです。
家族や友人と歩いていて、「あれは私の仕事だよ」と言えるような
誇りの持てる仕事があると、多少給料に不満があっても頑張れます。
そういうことで、たまには他の人にマウントしてもいいではないですか。

社員にとっての、付加価値を感じさせるようなことを、
上司は考えないといけません。

新将命氏の本「上司と部下の教科書」(220ページ)にも明快に
書いてあります。興味があればお読みください。




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