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アルカナ創世記ツアー東京公演感想戦

10/2、ARCANA PROJECT東名ツアー「アルカナ創世記ツアー」の東京公演に行ってきました。


名古屋と東京で一続きとなっている、ARCANA PROJECTの軌跡の物語の後編。絶望を越えて5人が見せてくれた強くて優しい、希望に満ち溢れたライブの様子を書き残しておこうと思います。
(今回もパート毎のナレーションを先に書いていきます)

名古屋公演についてのレポはこちらから↓


1.私たちには歌がある

お城では皆が大切にしてくれたけど、それでも城を出て君に会いに行くと、自分の意思で突き進むと決めた。どんな困難に打ちひしがれようとも私たちには歌がある。

1.慟哭のトルメンタ
2.天運ヘキサグラム
3.Ace  Of Pentalcles

名古屋に続き、絶望のターンからのスタート。名古屋のレポを書きながら、東京はトルメンタ始まりのエスタリスタ終わりかなって思ってたので解釈一致で信頼しかない🤝
にしても、慟哭のトルメンタ一曲目はカロリーがめちゃくちゃ高い、受け取るのにもめっちゃエネルギー使う。個人的には彼女たちの歌への執念が詰め込まれた曲だと思っているし、ライブだとその執念がさらに5割増しで伝わるパフォーマンスでもう圧倒されるしかない。Dメロとかもはや狂気、見てて怖いレベル。
Ace Of Pentalcles、数日前の配信でひかるちゃんが、落ちサビのあのうーちゃんパートからどう続いていけばいいか悩んでる(意訳)って話してたけど、この日はうーちゃんとの被りがなくなった瞬間にギアを一段階上げて声が深くなっていて、しっかりその答えを出せたんじゃないかなと思う。
あと、やっぱりこの5人さらに歌唱力上がってた。名古屋の時には単にコンディションが良かっただけなのかわからなかったけど、その名古屋よりさらに上を行ってきた。もうこの5人の歌に関してはこれ以上褒める言葉見つからないんだけど。どこまですごいアーティストになるん?

4.ヒトリガタリ
5.ドンケア

MCを挟んで引き続きアルバム逆位置曲のヒトリガタリと、ドンケアと続く。ヒトリガタリ、ひかるちゃんが時折ぶち込んでくるがなりが好き、かっこよすぎる。
あと個人的な話だけど、またドンケアのペンラカラー間違えた。゚(゚´ω`゚)゚。オタクが作ったテストでも間違えたしもうこれ一生間違えるやつ。

2.歌いたいだけなんだ

楽しかった思い出、悲しかった思い出が記憶に流れ込んでくる。
どれだけ傷ついても歌いたいだけなんだ。

6.Ophelia
7.Echochrome
8.TWO of WANDS
9.革命的レイメイ
10.きっと、その未来にたどり着くから

Opheliaのモチーフとなる大アルカナ「塔」は、正位置でも逆位置でも悪い意味を持つ最も絶望みが深いタロット。最初のパートに持ってこなかったのが意外だったけど、このナレーションからのそんな彼女たちの切なる願いすら打ち砕くようなOpheliaを持ってきたのがあまりに良すぎて鳥肌たった。まだまだ絶望パート。あと、やっぱりこの曲のしおぴの下ハモ大好きだなあの気持ち。
Echochrome、普段見ない無機質な表情のメンバー、機械じみた振り付け、一切定まらない照明のカラー。他の曲ではない雰囲気があっていい。
革命的レイメイ、2番のしおぴを皮切りにみんなでリレーしていってる感がすごい好き。声質は全然違う5人なのに綺麗に繋がっている。あとこの曲は2公演での印象がガラッと変わった曲(うーちゃんがブログで言ってたからとかじゃないですよ(小声))。名古屋はたくさんの人に歌を届けたいという「夢」と、結成後しばらくは思うように活動できなかった「現実」との狭間で苦しんだ初期のARCANA PROJECT、東京はそれでも「光」を、「君」を信じる今のARCANA PROJECTの象徴みたいな感じがした。同じ曲でも物語とセトリの構成で感じさせ方をガラッと変えてきて特に印象に残った。なんでこんなふうに感じたかというと、両公演この曲を境に希望のパートと絶望のパートがガラッと切り替わったから。そしてこの日は革命的レイメイを境に希望を表すアルバムの正位置版を中心としたセトリになっていく。
きっと〜ではキネマ倶楽部特有の上段ステージを初めて使用。落ちサビでもう怖がらなくていい、と言い階段をわっさー()と上がって、上段ステージで歌い上げる彼女たちの頼もしさがすごかった。

3.どんな星に願うより大切なこと

星を見て、必死になって忘れていた、どんな星に願うより大切なことを思い出す。

11.夢で世界を変えるなら
12.Hello True my heart

前のパート、必死だった彼女たちの望みは「歌いたい」だけになっていて、何のために歌うかが抜けてしまっていたんですよね。思い出したことは「会いたい人に会いにいこう」、と繋がる。めちゃくちゃ綺麗な構成。

ここで比較的長めのMC。結成前顔合わせの時のエピソードや、活動当初オンラインでしか活動できなかったけどいま有観客でライブを届けられていることの喜びがメンバーから語られる。

そしてハナちゃんから曲振り
「私たちの始まりの歌です、ACE of WANDS」

13.ACE of WANDS
14.カンパネラ響く空で

さっきのMCから、リリース当時は満足に有観客で届けられなかったこの2曲やるのはズルでしょ。当時はアルカナのオタクじゃなかった自分でさえエモで感情が満たされたから、お披露目の時からずっと応援している人たちからしたら特別な時間だったろうなと思う。
ACE of WANDS、やっぱり特別な曲だなって思った。今年大きな夢を叶えたからこそ「この手で掴まなくちゃ」が余計に沁みる。
カンパネラはサビのあおにゃんが最高に可愛い(n回目)。この日は目の前で決めポーズもらって沸いた。

4.私たちだけの歌を歌っていく

いい事も悪いことも全て必要な道のりだった
今までの全部が私の背中を押してくれる
ここにいるために私ができること
私たちだけの歌を歌っていく
君が大好きだから

15.とめどない潮騒に僕たちは何を歌うだろうか
16.星影のファンタジア

とめ潮の砂浜に文字を描く振り付け(通称田植え←)の時、ハナちゃんはここ最近目が✖️印になったような表情をしているとのこと(😖😵←こんな感じ)。理由を教えてもらってなるほど、となったけど把握してなかったので目の前で見た時ちょっと笑ってしまった。この日この流れでの「僕たちだけの歌を歌っていく」、格別によかったなあ。
あとこの日の星影、今までで一番のハモリだった(オタクくん毎回これ言ってる……)アーカイブで見返してたら他の曲より頭2つ抜けてオタクがイキイキしてて面白かった。あまりに大正義曲すぎる。

そしてMCでは今の彼女たちの思いが語られた。

うーちゃん「素敵な経験を沢山させていただいている中で忘れたいくらい悔しい思いになることも2年半沢山あった。それでも大好きなアニメソングを歌うこのグループにいて、歌を届けられるのが幸せで、幸せなことで涙を流せるのはこの上なく幸せなこと。羽咲の強すぎる意志と、歌と、みんなに愛されていることを誇りにARCANA PROJECTの未来を切り拓いていきたい。」
あおにゃん「この2.3年で一番変わったのは人前で泣けるようになったこと、メンバーに縋ってもいいんだって思えるようになったこと。ARCANA PROJECTは一人一人が個性的で輝ける、そしていつでも帰ってこれる場所でありたい。私はそんな帰る場所を守っていきたい。」
ハナちゃん「日々生きていると嬉しい感情も悔しい感情も忘れてしまうこともある。けど、アルカナに入って諦めようと思っていた歌を、アニソンをライブで歌えるのは奇跡で、その喜びも悔しさも全部噛み締めて忘れずに、今後も大好きな歌を歌っていきたい。」
しおぴ「アルカナに入って沢山の人に出会えて、奇跡かと思うような景色を見せてもらった。その景色を知らなかった自分にはもう戻れないし、(その景色を見るために)自分達の力で(そのステージに)立てるようになりたいとか「欲望」が生まれてきた。やっと熱い気持ちに気づけたのでこの気持ちを大切に歩んでいきたい。」
ひかるちゃん「今5人で目標を立てて達成してって日々が本当に幸せ。ライブができるのはいつも応援してくれるみんながいるおかげで、そのことを誇りに思う。みんなの毎日をアルカナの希望の歌で楽しく明るく照らしていきたい。これからも5人で突き進んでいく。」

17.快晴のエスタリスタ

それぞれがこれからへの決意を語ってからの快晴のエスタリスタ、みんな本当にいい顔をしてた。うーちゃんとあおにゃんの雲ひとつない笑顔も、しおぴの熱い想いのこもった顔も、ハナちゃんの喜びも悲しみも全部抱きしめる顔も、ひかるちゃんの希望に満ちた顔も。そしてその希望がちゃんと歌声に乗っかってるのがすごい。歌がうまいとかの次元で話すべきじゃない、このグループの歌への魂をひしひしと感じた本編最後の曲だった。

5.僕らだけの軌跡を描く

En1.たゆたえ、七色
En2.the Sunlight

アンコール一曲目はたゆたえ、七色。グループお披露目からの2年半強の紆余曲折を経てアニサマ出演という大きな夢を叶えた彼女たちが歌うからこそ、そして、ツアーのライブを通して描いてきたこのグループの今までの軌跡の物語が完結したからこそ、このタイミングでのサビの歌詞「過去や今は生きてく答えにしなくてもいい」に強い説得力を感じた。
たゆたえ、七色を終え、それぞれの感想を語るMCへ。各々がおもしれー女であることが強調された()MCだったけど、ここはもう眉毛書き忘れたしおぴが全部持っていった。アーカイブ見るまでこのターンの記憶それしかなかった。相田詩音の真骨頂を見た。ひかるちゃんのお姉様方のフォロー(火傷回避?)も見事だったw
そんな中、今後に向けての決意が語られる。「ARCANA PROJECTの活動の信念は聴いた人の心に響く歌を届けること」「より大きなステージで(ワンマン)ライブをする」「ANIMAX MUSIXへのリベンジを果たす」「もっといろんな人たちの所に会いに行く」欲張りだけどたくさん夢がある方が今の彼女たちに似合っていると思うし、どの夢も「もっとたくさんの人にARCANA PROJECTの歌を届けにいく」という点では共通してていいなと思った。

そして、ひかるちゃんの「この先何があっても5人で歌い続けていきます」の宣言の後披露されたthe Sunlight。名古屋公演と唯一変わらなかったこのライブ最後の曲。真白先生曲過激派オタクとしては考察せずにはいられない。
名古屋のレポで物語自体は本編で終わっててアンコールは彼女たちが絶望の中で抱えてた心情、みたいなことを書いたけど、このライブもそれは同じなのかなと思った。このライブでのthe Sunlightは、快晴のエスタリスタでこれまでのARCANA PROJECTの軌跡を描き終えた彼女たちの未来に向けた宣言のように聞こえた。ただ、それは決して真新しいものじゃなくて。
「夢に届くまで掴むまで諦めたくないから」「どんな時も僕らの音紡いでいこう」「信じた光を今追いかけて僕らだけの軌跡を描く」
名古屋でも最後の曲だったことを踏まえて、結成後苦しかった時期も、夢を叶えて更なる成長を宣言した今も、5人の思いは初期の頃と(いい意味で)変わってないんかなと思ったし、聴きながら胸が熱くなった。
そんな歌にずっと真摯な5人だからこそ、ひかるちゃんの宣言通り「この5人で」ずっと歌い続けてほしいんですよ。それがとても難しいってことは、このアイドル界隈をそれなりに長く見てきているからわかってるけど、それでもオタクとしては願ってしまう。
the Sunlight、でんぱ組のORANGERIUMみたいな大事なワンマンの切り札曲になってほしいと思う反面、星影を筆頭にライブでやるたびにどんどん洗練されていく、これまでの楽曲を見てきたから毎回やってほしいとも思う矛盾……
ARCANA PROJECTが伝えたい思いと見せたい決意をこの2曲で届けようとしたように見えた。そのものすごい余韻を残して、名古屋と同じく19曲をやり切ってライブを終えた。

https://music.apple.com/jp/playlist/%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%82%AB%E3%83%8A%E5%89%B5%E4%B8%96%E8%A8%98%E3%83%84%E3%82%A2%E3%83%BC%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E5%85%AC%E6%BC%94/pl.u-8aAVXolfoamGPqY



感想


個人的にARCANA PROJECTの最大の強みは、自分達の楽曲への理解度の高さだと思っていて、今回のツアーはそれが存分に発揮されたようなセトリと物語の構築、そしてそれがしっかり伝わるようなハイパフォーマンスを個としてもグループとしても仕上げていたなと思った。
何よりこのツアーは東京公演のたゆたえ、七色とthe Sunlightに今のARCANA PROJECTの思いの全てが詰まっていたと思う。こういうライブをしてくれるからARCANA PROJECTのことが大好きなんだよ!!

今回のライブの構築についても、うーちゃんが激重ブログ(おい)に載せてくれているのでぜひこっちも見てほしい。というかこっちを見てほしい。

https://ameblo.jp/sakurano-usa/entry-12768261782.html


天才構成作家、桜野羽咲さんに足向けて寝れない……この人がグループの精神的支柱的なところあるし、そりゃ強いグループに決まってますわ……

今回のライブを作り上げるために関わってくれたスタッフさん、配信に踏み切ってくれた偉い人にも感謝してる。
何より、某感染症のピークの期間がありながら、7月のファンミーティングからアニサマ、そしてこのツアーとARCANA PROJECTにとって勝負の夏に、ひかるちゃんのリリイベ欠席が1.2回あっただけで、それ以外誰一人欠けることなく無事に駆け抜けた5人に感謝しかない。そのおかげで本当に最高の創世記ツアーになった!!

毎回最高を更新するワンマンライブをやってくるから、毎回「次回のハードルめっちゃ上がってるけど大丈夫?」って思ってしまってるけど、きっとこれからもARCANA PROJECTは最高を更新してくれるんだろうな。
 
改めてワンマンライブ本当にお疲れ様!これからARCANA PROJECTがどんなグループになっていくかが楽しみで仕方ない!アルカナの未来は明るいぞー!



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