CL ラウンド16 1stレグ アトレティコ・マドリード×リヴァプール マッチレポート

2/18 29:00キックオフ@エスタディオ・ワンダ・メトロポリターノ

待ちに待ったCLのラウンド16。いきなりビッグマッチの実現となりました。CL2連覇を狙うリヴァプールと今年こそは結果を残したいアトレティコ。それぞれ大きな武器を持ったチーム同士での対戦となりました。

スタメン

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ホームのアトレティコは期待の若手、アリアスやトリッピアーが負傷、期待の若手、ジョアン・フェリックスが病欠となっているが、現時点でも充分な戦力。ヒメネスって今はスタメンじゃないんですね。
今シーズンは大車輪の活躍を見せているというトーマス・パーティーは順当にスタメンに名を連ねました。

アウェーのリヴァプールは現時点でベストメンバーと言える布陣。怪我から復帰したファビーニョやマネもある程度順応してきました。ベンチには今冬加入の我らが南野もリヴァプールとしてCL初メンバー入りです。

戦評

アトレティコのホーム、下馬評ではリヴァプールの圧倒的優勢ということもあり、アトレティコは「やっぱりな。」という試合展開に持ち込みました。

前半早々の4分にCKからサウールが先制。両チームともに思惑が見えるCKだっただけに、リヴァプールにとっては痛い失点となりました。下の図のように、アトレティコはそこから4-4-2の強固なブロックを敷き、自陣深くに守る展開。
そこから終始守られ続け、良いシーンも作れないまま試合が続きました。

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今シーズンのリヴァプールが強いと呼ばれる大きな理由にアーノルドの絶好調があると言えます。この日のアーノルドは精彩を欠くキックが多く見受けられました。(そもそも今シーズンが異常なくらいでしたが。)

この試合のアトレティコのようにリーグの方でも「早々に先制し、後は自陣に引きこもるぜ!」というスタイルのチームと散々あたってきました。しかしそんなに上手く行かないのがサッカーというスポーツ。基本的には必ずといっていいほど隙が生まれます。その隙をアーノルドという戦術破壊兵器でぶん殴ってきたのがリーグ戦ここまでのリヴァプール。逆にこの戦術兵器が不調だとそれだけ脅威が減ります。

この日のリヴァプールはロングボールの精度が低く、いつもなら脅威を見せるサイドチェンジも見られず。アーノルドのクロスボールもほぼ不発。いつも見てる身からすると「どうした?」という印象。

後半にチェンバレンを投入した頃はチェンバレン左、真ん中フィルミーノ、右がヘンダーソン。前にオリギ。という4-2-3-1のような形に。4-4のブロックを崩すのに、低めにフィルミーノを配置。中にある程度高さの見込めるオリギという形。少し流れが変わったかと見えましたが、ヘンダーソンの負傷により、泣く泣くミルナーの投入となりました。

ミルナーの投入はもう「このままゲーム締めるぞ」というメッセージのようで、クロップがこの試合をどう見ていたかが伺えます。

ゴールシーン

アトレティコのゴールはセットプレーですが、両チームとも狙いをしっかり持っていたようなシーンだったので紹介します。

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少し見づらいですが、図示するとこんな感じ。
僕、セットプレーについてはサッパリなんですよね。
ましてやゾーンディフェンスなんて。

リヴァプールのこれは恐らくカウンター用にも設計してる気がするんですよね。
前めに2枚、スピードのあるマネとサラー。ファーに前線へ1発で放れるアーノルド。
じゃなかったらファーはある程度空中戦も計算できるロバートソンのほうが良いと思うんですよね。

ゴールのニアにワイナルドゥムがわからん。ニアポストには空中戦弱い選手を置くイメージあるんですが、ワイナルドゥムって強い方だと思うんですよね…。

ちなに、失点としましてはコケのボールが最高だったとしか。ギリギリでゴメスの頭を超えて、ファビーニョの足に当たったこぼれ球を詰められてるんで。
リーグの方でも怪しさ満点のCKなため、この失点はある程度致し方ないかと。

総評

リーグで絶好調なリヴァプールが、リーグで不調気味のアトレティコに負けたため、メディアではこれでもかってくらい騒がれてます。
実際には、リヴァプールCLアウェイってめちゃめちゃ分が悪いんですよね。
また、アトレティコのようなチームには相性悪いとわかっていたので、個人的にはあまり驚きはないです。

あと個人的には主審との相性が悪かったと思います。ジャッジ自体は特筆して悪いわけではないですが、メトロポリターノの雰囲気に少し飲まれてたかと。
これもアウェイの洗礼ですね。

リヴァプールが2ndレグで逆転するために

クロップの采配や交代を見てても、あくまでも180分のうちの前半90分という考えのようで。ただ、ヘンダーソンの負傷は誤算ですね。
2ndレグには間に合わなそうなので、中盤の組み合わせをどうするか。ここがかなりキモになりそうです。

アトレティコはこの試合のように引いてブロックを敷いてくると予想。
そうなると狭いスペースで前を向けるケイタや飛び道具があるチェンバレンの中盤起用が期待されます。
ただ、クロップは堅い起用をする監督でもあるので、守備の練度も計算できるミルナーを起用する可能性もあります。

個人的な予想フォーメーションは4-2-3-1。
中盤2枚はファビーニョとワイナルドゥム。2列目の3枚に右からマネ、フィルミーノ、ケイタ。1番前にサラー。

おそらく、この2週間強のリーグ戦やカップ戦の出来次第だと思います。最初はチェンバレンを使ってくると思いますが、ケイタ辺りが途中出場で良いフィットネスを見せられれば2ndレグでのスタメンもありえるかと。楽しみですね。

試合結果

アトレティコ・マドリード 1-0 リヴァプール

【得点者】
アトレティコ: 4' サウール

主審:シモン・マルチニアク

今日の1曲

前回のドルトムント×PSGで早速忘れたこの企画。
今日は自分が1番好きなアーティストであるUVERworldから「7th trigger」です。


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