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過剰であるという魅力

GW中に提出した「日本画Ⅰ」の課題1〜3の添削が返ってきました。
普段よりも少し時間がかかったのと、専門領域外の絵画系ということもあってちょっと緊張します…

提出された作品は、とても丁寧に観察され、追及され、真摯に対象を向き合って描かれていることが伝わってきます。細部まで描くことで質感のようなものを表現されていると思います。

先生の添削コメント見て一安心。

課題1の「部分的、クロッキー的、記録的なデッサン」は、去年の造形基礎のデッサンでも課題だった「ラフさ」について今回も指摘されちゃいました…

クロッキー表現という描法では、もう少しラフに輪郭線のみでフォルムを捉えるものでも良く、少し不安定になった状態や揺れた印象なども観察すると自然で絵画的になっていくと思います。ボタニカルアートという世界では、科学的、精確な描写を追求しますが、絵画的に見ると硬い印象もあると思います。香りを感じたり、枯れそうな表情にも着目してみたりするクロッキーも楽しんでみると良いと思います。

「クロッキーを楽しむ」ですかぁ…
考えたこともなかったので意識して精進してまいりたいです。(80点)

次に、課題2の「花をモチーフに細密描画」

細密の作品では、質やトーンに注意しながら徹底的に描きこんだ作品となり、作者の集中力の高さを感じることができます。描写をしているうちに作者が楽しくなりはじめているような入り込みかたを感じるので、魅力的です。

切り花なのでしおれてしまわないうちに…と焦りながら描いたのでちょっと不安でしたが、たしかに描いているときは「こうしたら、ああしたら」と楽しくなりはじめて入り込んでましたね。絵からも伝わるんでしょうか?!(85点)

最後に、課題3の「季節の野菜、果物のデッサン」

静物の描写もとても強いです。ニンニクの質感、ソラマメの微妙なツヤなど良く追求されています。実物大より少し大きく描いたためにソラマメのサヤが大きく感じられて又質感もあるのでちょっとびっくりしてしまうものになっていますが、実はこの過剰であるという魅力があるということです。デザインとはまた違う絵画の在り方を偶然かもしれませんが意識せず体現してしまっているのだと思います。

大きさは、大きめのソラマメをモチーフにしたので自分としては忠実に描いたつもりでしたが…構図が大きめに見せてくれたのでしょうか。正直、偶然ではありますが「過剰であるという魅力」を作れたというのは結果オーライ、嬉しいです!(90点)

最後の先生のコメント。

しかしながら絵画は、狙わないところに魅力が出てしまったり、狙うと硬かったり…と不可解がたくさんあり追求には飽きることがありません。難しいと楽しいを交錯させつつ制作を進めて頂きたいと思います。

うーむ、絵画って奥深い…ハマってしまいそう…

次は日本画用の「筆」を使った課題。
目下「墨」と格闘しながら制作中です。

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