『可能性を引き出す』を、人生のテーマに

『可能性を引き出す』ということ。自分の求めたいこと、『発酵』の中で、自分が感じていること、それは全て、この言葉に集約されるような気がする。

『発酵』というのは食品・食材の可能性を引き出すということ。食べられなかったものが食べられるようになったり、もっと本来持つ栄養や美味しさが発揮されたり、長時間保存できるようになったりする。

そして、『発酵食品』によって、人の可能性が引き出される。シンプルにいえば健康で長生きできるようになる。あるいは、実際に、麹造りをすることによって心が整ったりすることもある。

また、自社の商品やサービスを通じて、お客様・得意先の可能性が引き出される。私たちのつくる『麹』『種麹』を通じて、発酵食品を造る醸造メーカーのお客様や得意先の商品の価値が高まっていく。

そして、『発酵食品』『発酵文化』の価値が高まっていくことで、『発酵』が根ざす地域の可能性が引き出され、地域の可能性が引き出されると日本の可能性が引き出される。

最後には、『発酵』は、究極には、地球の資源循環、環境問題にも繋がっている。この地球の可能性、生態系の可能性を引き出すことに繋がっていく。

ここまでは、『発酵』を通じて。

会社を離れたところでも、地域の可能性を引き出していくこと（まちづくり）や、人の可能性を引き出していくこと（教育、所得や男女、地域の格差の解消）というのは、私にとって、常に関心を引く、大きなテーマになっている。

そして、『経営者』として、働く人の可能性を引き出していくことが経営者の仕事であり、当社が商品やサービスを購入する側であっても、同じ料金を払うなら、取引相手の可能性を引き出していく方がいいし、それが未来に繋がっていく。

もちろん、家庭人として、我が家の可能性を引き出したいし、妻にも自分のキャリアでも趣味のプライベートでも可能性を引き出していって欲しいし、娘たちにはどんな将来を選ぶとしても、自分の可能性が最大限引き出される方向で、親として支援をしていきたい。

そのためには、私自身が、それに耐えうる、私自身の可能性を、もっと自分自身の手で引き出さなければいけない。だから、学び続けなくてはいけない。

私の人生のテーマ、そして、経営や、地域や、家庭でのテーマは『可能性を引き出す』ことにあるのだと思う。