パクリの境界

とあるゲームのパクリ・パクリじゃないの論争が最近賑わせています。
僕はプレイしてないですが。。。そのうち触ってみようとは思っています。

よく言われる話ですが、ゲームにおいて、ゲームシステムを「パクる」、同じようなゲームシステムを参照してゲームをつくることは、基本的にはよく行われていて問題のない行為とされています。
これはひとえに、ゲームシステムをプログラムとして破綻なく実装することとゲームとして面白いものに仕立て上げることが、相当に難しいからです。
(もちろん、ゲームシステムの基本部分は「アイデア」として著作権保護の対処外でもありますが)

ただ今回は、ゲームシステムのパクリよりもビジュアルのパクリのほうが騒ぎになっているようで、確かにビジュアルをパクったゲームはこれまであまりなかったように思います。

どれぐらい似ていたらアウトなのか?というのは専門家に任せますし、製作会社も法務チェックをしながら作っていたそうなので、外野としてはまあ問題ないんじゃないかと判断するよりないと思います。

そもそも、創作において「パクリ」のない純度100%オリジナルのアイデアというのは現代においてそうそうあるものではないです。それを、ネットの中だとちょっとでも共通点があるとパクリだ罰しろと騒ぎ立てる。もはや客観的なジャッジではなく、ただ叩くためのターゲットを見つけて喜んでいるだけなのでしょう。
そういう騒ぎから距離を取るならば、パクリかどうかの判断は「権利者のみが判断すべき」というのが結論です。

ただ、ゲームのシステムではなくビジュアルを寄せるのは珍しい、というか普通はそこだけはなんとか差別化したがる風潮です。今回に限っては、「ビジュアルが似ている」ことを意図的にやってマーケティングに利用してる、バズらせるための仕掛けにしているので、なんとなく嫌悪感を抱いてしまうのも無理ないかなあと思います。


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