見出し画像

#お前ぶっ飛ばす企画(あの時の大阪のオバちゃんよ、俺たち二人を、ぶっ飛ばしてな( `ー´)ノ)

きゃらをさん(僕は「きゃらをっち」と呼ばせてもらっている)が組んでくれた企画で、「「お前いつかぶっ飛ばす」企画」というのが始まりました

いつもおもしろおかしく、時に許される悪態で楽しませてくれる、
note界のやさしい紳士、きゃらをっち

楽しそうなので、僕も仲間に入れてもらおうと参加することにしました

賞金も用意されていますよ。

詳細はリンクから飛んで確かめてみてくださいね(^^)/


では

#お前ぶっ飛ばす企画

「あの時の大阪のオバちゃんよ、すまなかった・・・、俺たち二人を、ぶっ飛ばしてな( `ー´)ノ」

をどうぞっ!!


大阪と言えば、粉もん、たこ焼き。

いくつかの大学に通ったことのある俺は、その学生時代、大阪にも下宿していた。

下宿マンションは下町にあり、いかにもふるめかしい住宅の雰囲気を醸し出していた。

そして近くには夜になると赤い提灯を輝かせた、たこ焼き屋さんがあったのだ。

まだその時は一度もそのお店では買ったことがなかった。

ある時、京都の予備校に通っている、俺と同じ出身高校・同郷(淡路島)の同級生が下宿に遊びに来て、

高校時代とは違った昭和モラトリアムの都会の華やかさの話に俺たちは酔いしれていた。

そして日は暮れ、何をしようぜ?(何をしようか?)という話になり、

俺が思い出したように、「たこ焼き食おうぜ!!」と、

脳裏に走ったあのたこ焼き屋さんを説明した。

「昭和レトロなたこ焼き屋があるねん!」

「おお!それええねか!」

意気投合した二人は夜道をたこ焼き屋さんへ。

たこ焼きを注文し、寒い中を出来上がるのを見つめて待っていた。

つくってくれているのは、いかにも大阪のオバちゃんという風のかみさんだ!

「ちょっとまっちょってな~~っ!」

俺らとの会話も少し打ち解けたかみさんはいってくれた。

昭和生まれの学生特有の悪態からか、

俺が悪ふざけ、「家に戻っとるから宅配してくれるんけ?オバちゃん!」。

かみさん:「宅配やあるかっ!阿保ッ!!」

いきなり阿保の言葉が、威勢よく飛び出すところ、流石大阪だ!!

関西人ではあるが、元々大阪のもんではない俺らは、阿保と言われたことに少し腹が立ち、

今度は友達と示し合わせたように、「ほんなら、京都まで宅配してくれっけ??」

俺たち二人は心の中でにやりとした。

もう、かみさんとの信頼関係は出来上がっていると踏んでいたからこそのセリフだ。

かみさんはトーンを上げ、「ドアホ!!持っていくわけないやろが!(笑」、

少し真剣な顔で言っていたけど、

大阪のオバちゃんの度量なのか、普段からそうであるようなすました顔に戻った。

怒られた瞬間、俺らは苦笑い。

たこ焼きを包んでもらい、帰り際に、「オバちゃん、また来るわ!」と言った。

オバちゃんは「ありがとなー-!」といってくれた。

自分たちの悪態に、ちょっと悪かったなと思いつつも、

俺らは、「オレ、大阪のオバちゃんに、「阿保」言われたん初めてやわ!めちゃ嬉しいわ」

そんな会話で盛り上がりながら家まで帰った。

かみさんにとっては、「何が京都まで宅配やねん!大阪のプライドが許さんわいっ!(笑」、

といったところだっただろう・・・。

そして更に内心思っていたに違いない、「お前(ら)二人とも、いつかぶっ飛ばす!!覚えとけいっ!」。

かみさんの、たこ焼きピックが光っているのが想えた(笑

(おわり)


後記:

あの時代だからこそ許された、
相手も気を悪くしないジョークも多くの場合あったと思うと、いい時代だったなと懐かしく思う。

《ただ、今も昔もそれを歓迎の相手かどうかを選ぶ眼を持って当たらねばならないことは、悪しからず》

きゃらをっち、おもしろい企画をありがとう!!
凝り固まった頭の再始動になりました( *´艸`)


僕らの愛から始まり、やがては社会に大きな経済・笑顔・勇気・励ましあいの循環が起こる。その一端を担える人物でありたい。頂いた寄付は、やがて僕らみんなに還ってくるだろう社会の循環の為に使わせていただきます。ありがとうございます。