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芦澤竜誠のロケ番組が面白い。


YouTubeは、検索しなくてもホーム画面に関連動画が出てきて、なんとなく見始めて止まらないということがよくあると思います。

AmebaTVで配信されている番組、「芦澤竜誠と行く ぶらり喧嘩旅」もまさにそれで(Ameba公式がYouTubeに上げている)、知らず知らずのうちにこの番組の面白さの虜になってしまいました。

自動再生で見ているので、順番や時系列がバラバラになっていますし、まだ全部見尽くしたわけではないですが、僕が感じたこの番組の魅力を書いていきたいと思います。



この番組は、K-1やRIZINなどで活躍する格闘家・芦澤竜誠と、数々のバラエティー番組を手掛けてきた演出家・マッコイ斉藤が、喧嘩をしながらいろんな街をぶらりロケする、というもの。

芦澤竜誠
マッコイ斉藤


僕は格闘技に詳しくなく、正直、芦澤竜誠という選手の存在も知りませんでした。
たぶん「Breaking Down」を見ているのでその関連で出てきたのだと思います(「Breaking Down」についてもまた書きたいと思います)。

彼についてのプロフィールやバックボーンは詳しくありませんが、身なりも言動も、典型的な関東のヤンキー。

そんな彼が、演出家のマッコイ斉藤と常に揉め事を起こしながらロケをしていくのですが、その二人のやり取りがめちゃくちゃ面白い。
番組のOPにもあるように、「仲が良いのか悪いのかわからない」ところを、ひたすら見せつけられる内容です(ていうか絶対仲良い)。

28歳の若者と53歳のおじさんが言い争ったり、取っ組み合いしている姿が、微笑ましくていつまでも見ていられるのです。

「お前、ほんと馬鹿だな」
「うるせえよ馬鹿野郎」

と、ガラの悪い二人が常に罵り合っているのですが、不思議と二人ともめちゃくちゃ可愛いんです。

オラついているけども、天然で女の子に弱い芦澤と、
偉そうだけど、年下に振り回されるマッコイ。
二人のキャラクターがそれぞれ際立っています。


また、「馬鹿野郎」とか「男だろ」といった言い合いや、試合後のロケに労いの意味で美女をアテンドするなど、どことなく漂う“古いテレビの空気感”が、僕ら世代には絶妙に心地いいのです。
悪口の表現やジェンダーなど、地上波の番組にどうしても存在する現代の価値観を、全く感じません。
そんな、時代とのミスマッチ感が逆に新鮮なのです。


その空気を可能にしているのが、言わずもがなマッコイ斉藤の手腕。
「とんねるずのみなさんのおかげでした」の総合演出を手掛け、「全落オープン」や「男気ジャンケン」などの数々の名企画を生み出しました。
セクシー女優とグラビアアイドルの番組「おねだりマスカット」の生みの親でもあります。

そんな彼が上手く芦澤を操っているのです。
体を張らせたり、荒いムチャぶりをしたり。
その様子から、とんねるずらしさをめちゃくちゃ感じます。
「ほんと馬鹿だな~」の言い方とか、何気ないノリを繰り返しやるところとか、まるで貴さんを見ているかのよう。めっちゃとんねるずなのです(マッコイ斉藤は貴さんのYouTube「貴ちゃんねるず」もやっている)。

もちろん芦澤は芦澤で、企画を成立させるスター性を兼ね備えています。
ただのお調子者なように見えて、バラエティー力がめちゃくちゃ高いと思います。
テレビで一番組持たせても充分面白いですし、この辺を見ても、格闘技界の勢力図にそこまで詳しくない僕が言うのも変ですが、Breaking Downの出場者と違って“プロっぽさ”を感じます(Breaking Downにも違う魅力がある。早く語りたい)。

とはいえ、マッコイの企画力、絡み方、タレント性の、いい意味での“アップデートしなささ”が、小さい頃からTVバラエティーが大好きな僕からしたら最高なのです。


スタッフやテレビ局の社員など、裏方の人間をネタにしたり(フジテレビの港さんとか石田さんとか)、表舞台に出したり(野猿とか)を、最初に定着させたのはとんねるずだと言われています。

裏方であるディレクターがガンガン画面上に映り、演者と軽妙なやり取りを繰り広げるスタイルが、配信コンテンツ隆盛の世の中でもウケています。

この番組を通して、「こういうテレビの見せ方が結局おもしろい」という、“とんねるずイズム”を肌で感じずにはいられないのです。



ちなみに僕のおすすめ回は、アメリカ編です。
アナハイムでエンゼルスの試合を見た後、芦澤の思い付きで急遽車でラスベガスに向かうのですが、その車中の様子がバカバカしくて面白いです。
アメリカ編で登場する現地コーディネーターがみんないい味出してます。
ぜひぜひ。

ラスベガスの動画がこちら。


ちなみにパート1はこちら。


それでは、また!


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