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楽しく安全にそとあそび!!

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そと遊びでの安全を中心に、こどもの安全とか、気付いた事いろいろ
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#学校安全

安全と安心は別物だからね・・・。ちゃんと考えないと。

安全と安心は、考えなしにごっちゃにすると、その行動や判断に支障が出る(混乱する)可能性があるんです。 一般的にイメージされ、使われている言葉としての安全と安心については、間接的に、しかも強く影響しあうようなものなのですが、話をわかりやすくするために少々強引に割り切って書いておきます。 〇安全は安心の判断材料であるが、安心は安全の材料ではない。 〇安心は主観で、安全は客観である。 〇安心は心理現象で、安全は具体的資材や行動基準によって形成される。 〇人間の行動は、安全よりも

学校管理下の状況と自己責任について

学校(学校関連、PTA関連)で何か催しを行う際に、いつも僕が気にしてたのは 「誰の決定と責任においての行動なのか?」ということです。 那須の雪崩の事案について、ここから考えてみます。 学校の催し(行事)と言ってもいろいろありますよね。その中で万一事故、あるいは何らかの損害を被ってしまった場合その責任というのはどのようになるのでしょう? 「自己責任は自己決定権が保証された状態ではじめて機能する」 と、僕は考えていて、 「どのような形でも、強制された決定の元では自己責任は機

現実に即して、引率者の資質と、運用基準を考える。

時事のものとして少し遅れた気もしますが、那須の雪崩事案について様々な方面から様々な方が様々な意見を発信しています。 部活動という枠について言えば、「冬山登山一律禁止」というところに食いついている方も少なくないようで、ちょっと僕も思うところを・・・。 実はこれって、構造的に、管理者についても問題というか課題があって、「主催者、引率、顧問としての資質がどんなもんだ?」ということから考える必要があると思います。 「顧問で部活は変わる」というのはわりと保護者的にさほど驚くことで

「飛込み」についてのスポーツ庁長官発言に思うこと。

いったい何年前のネタだよ・・・。 と、いまさら感満載ではありますが(笑) 小学校での水泳授業や海水浴場のライフガードや、なにより本業の海のお遊びやさんであるところの屋久島マリンサービスYMSの中の人として、この思いは以前より全く変わらないどころかいよいよ思いを強くするばかり。なので以前のブログよりちょこっと書き直して再度投稿でございます。 学校のプールでの飛び込みについて、「1メートルのプールでも飛び込みの練習はできる」「なんでもかんでも危険だからと全面禁止し、もやしっ子

「経験に裏打ち」と「今まで大丈夫だったから」は全然違うよ。

「経験に裏打ちされた〜〜〜」と言うのは、とても大事。 だけど「今まで大丈夫だったからそれが正解!」というのとは全然違う。 「経験に裏打ちされる」というのは、いままで(できれば理論や考察や技術によって論理的に組み立てられて)やってきたことに対して、反省や検証を繰り返し、新たに能動的な運用(今時のはやり?で言うならPDCAサイクルってやつ?)をされたものが、その後の経過として適切だったということで、いままでなんとなく繰り返しやってきて、たまたま結果的に失敗しなかった(失敗が見え

そとあそびの前に、自分の安全基準を見なおそう。

もちろん「絶対安全」で「事故ゼロ」が理想なのは間違いありません。 とはいうものの、完璧ということはありえません。なにしろ遊びに出ること自体がリスクのある環境へ飛び込むことなわけですから、万全の準備をしていても起こるときは起こるのが事故。 まあ、基本的には「あそび」ですから、無傷で帰ってくるのが当然といえば当然ですが、そこは冒険になったりアウトドアスポーツになる「そとあそび」。 たとえば、競技性スポーツでは、多少の怪我(あと故障ともいいますね)は許容されている節、あるいは