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世界は闇で満ちている ②

本来であれば今日実家に帰る予定だった。
母の誕生日のお祝いと彼女との入籍の挨拶も兼ねて。

彼女はバツイチで子持ち。
3歳の女の子、ユアがいる。

彼女、マリナと出会ったのは10ヶ月前
僕の勤める会社の慰労会にコンパニオンとして
来ていた。

他のコンパニオンと違って気怠そうにビールを注ぎ
愛想振りまく事もなく淡々と仕事をこなす。

そんなマリナに何故か興味を持った。

慰労会も終わりコンパニオンに連れられ
二次会へ行く。

幹事だった僕は社長、常務、協力会社の方々を
席に座らせ、お店の女の子をランダムに接客に付けた。

薄暗い中自分の席に着くと
そこには慰労会よりもっと愛想のない
マリナがいた。

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