喜ぶ値上げ、思考停止の値下げ(飲食編)
ついに、牛丼も値上げになりますね。
「キン肉マン」の1杯300円と歌われた時代から100円以上高くなるわけですが、背景には人件費の高騰、食材原価の高騰、輸送コストの高騰など、もちろん細かいところもあげればまだありますが、大きくこれらは影響していると思います。
もう、企業努力ではカバー仕切れなくなり、値上げに踏み切ったと思いますが、日本ではチェーン店が非常に多いです。
チェーン店は業者に対してスケールメリットがあり、(たくさん仕入れることで取引価格を下げる)ができることから、個人店では太刀打ちできないような低価格での提供が可能になります。
また、セントラルキッチンなどで大量生産をすることで人件費や電気代、ガス代なども節約できます。
昨今、内食のクオリティが上り、外食せずにも家で安心して美味しいものが食べられる時代になりました。(デリバリー産業の定着も起因しています。)
その中で、外食で生計を立てている飲食店はどう立ち向かうか。
2パターンの営業戦力を見ていきましょう。(個人の主観も含まれます)
1、価格を下げて集客を増やす
メリット
・一時的にお客さんが増え、売り上げが上がる
・お客さんの満足度の向上
・お客さんが増えることによる精神的安心
デメリット
・薄利多売になるために原価が上がる
・仕事量が増えることによるスタッフへの影響
・安い食材を使うことによるモチベーションの低下
2、価格を上げて単価アップをする
メリット
・その価格に見合った商品を作る向上心が生まれる
・使える食材が増えることによる探究心の向上
・創意工夫をして、価格以上の満足を届けようとする思考
デメリット
・高くなったと思われ、お客さんが一時的に減少する
どちらが簡単か?
もちろん、前者の価格を下げて集客を増やす方が簡単です。(もし、これでお客さんが増えない場合は、かなり経営的に苦しくなるので、踏ん切りがつかない場合もあると思いますが。)
難しいのは後者で、値上げすると、その価格で満足させるために常に考えることが必要になります。勉強のために食べに行く店も変わるでしょう。
でも、後者の場合は考えることが習慣化されれば、スタッフの満足度が上がったり、ゆくゆくは時間の捻出もできて、他に思考をむけることができるなどもあります。
個人的には
お金 〈 時間
ですので、この考えになりました。
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