あえて、支援(手助け)をしないという選択をとる

事業所に行くのが週に1〜2回程度なので、支援員の様子、キャスト(利用者)の変化などは、よく分かります。
 
 先日、事業所に行った時の事。
Aさん(利用者)が片付けが苦手で、それは周知されていたので、先回りして支援員が片付けの準備を進めていました。

このような事は、どの事業所(あるいは家庭で小さい子供がいる時)でもあると思うのですが、相手への理解度が高いほど、何も言わなくても、相手の事がわかり次に欲しいものを用意したりします。

ここで本人の成長を、支援の軸として考えた場合。
この行動は今後、本人の成長を促すかどうか?を考える必要があります。

先回りの支援は、事業所全体やその場はうまく収まります。時にはそのような対応も必要です(全体を整える必要があるような有事の場合など)

しかし、日頃の支援の中で成長を促す場合は、まずは本人のできることを増やす。という目的を持って、支援に介入します。

片付けが苦手なAさんは、人に困った事を伝える事。というのが、当面の目標です。この目標が本人と事業所の間で設定されている場合は、あえて手を出さずに困り事を伝えた際に、支援の手を差し伸べるのが、本人の行動変容になります。

片付けができる事。を目標設定にすると、障害特性もあり、達成のハードルが上がる場合は、その為には人を頼ってでも目標を達成する。という計画を立てます
人に声をかけるという、本人のできる範囲の事を目標に置く事も重要です

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