キッチン志望のスタッフをホールに配置する理由

おはようございます。春になって新しい事が始まる季節、思う部署に配属にならなかったり、まずはここから始めてと、イメージ通りにスタートしない事もあります。
でも、この経験が後々とても重要になることがあるので、今日はそんな話です。

レストランの語源

元々、レストランはフランス語の(restaurer)レストレが語源となっており、物などを修繕し元の状態に戻すという意味があります。つまり、人を回復させて元気になってもらう場所という事です。

大きなレストランと小さなレスランの違い

大きいレストランやホテルでは、部署、管理する項目が細かく分かれていて、細分化されています。キッチンだけとっても、総指揮のシェフを筆頭にスーシェフ(副料理長)や部門シェフ、その部門シェフの下に着くスタッフ(シェフドパルティ)など。

部門といっても、菓子もあれば、パンもあり、肉、魚、野菜など多岐に分ける事ができます。

一方、小さなレストランだと、前菜、デザートが同じ担当、しかも料理出しまで行う、ってことがたくさんあります。

深める か 広める 

部署で特化した事を学ぶ時、その分野において、知識技術は深くなります。あれこれ考えるのではなく、細部を見抜く力が身に付きます

一方、色々経験が必要な場合は全体の仕事の配分の割り振りを考え、広い視野で物事を捉える事ができます。

ホールで身に着く気配り力

さて、ホールの仕事はなんといっても接客です。立ち振る舞いでの見せ方から始まり、お客さまの声にならない声を拾うのも仕事の一つです。
例えば、グラスに白ワインが少なくなっているお客様に対して、次何を欲しているのかを、様々なパターンを考え、時には提案もする必要があります。

お客様同士の関係性や、いらっしゃるまでの道のりや経緯なども気配りの一部です。
そう思うと考える事はたくさんあるのですが、大事なことは情報です
電話での応対や会話から引き出せる事があります。

そして、その考える力が身に着く事が大切です。

考え、行動に移す事で経験を積む精度が随分と上がります。

身についた事はどの場面でも活きる

気づくための情報収集や経験、それをもとに考え、先読みする力。はキッチンにおいてもとても役立ちます。先輩が動く前に何を考えて次に何をするのかを先読みして行動しておく事で、任せられる仕事の獲得に繋がります。

要は信頼を得られると言う事です。

独立に向けて

自分の思い通りのお店を持ちたいと思う人も多く、切磋琢磨して知識や技術を身につけていきます。
独立するまでは、独立が目標になるのですが、独立することで誰を喜ばせたいのか。と言う課題に直面します。
ホールで身につけたお客様目線は、客観的に見るためにとても役立ちます。

まとめ

以上の事を踏まえると、一度、サービスを経験することで後々のステップアップも充分に追い越せるくらいの基本技術の習得につながると私は思います。

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