支援者と、利用者と、工賃と、お金
就労継続支援B型で渡される工賃。
(就労継続支援B型では、雇用契約を結ばないので、工賃という名目で給料を利用者に支払います。)
今日は、その工賃やレクリエーションを通じてお金についての学びを深めるという話。
1、工賃
私の事業所では、初め、現金で工賃を支給日に渡してました。
素直に喜ぶ方もいれば、ドキドキしながら、持って帰る人もいます。
今は、振り込みにしています。
(現金支払いは、これる日がまちまちになった。などがあるときに渡し忘れるなどがあったので)
工賃をすぐ、使ってしまう人。貯金する人。親が管理する人、様々です。
お金の管理までは事業所内ではしておりませんが、お金について考える機会が必要だと感じてます。
工賃は、できる仕事量、質、対人関係などによって、アップします。
これは、一人で決めずに支援員間で共通認識が持てるように、全員が納得すれば、上がるという事になります。そうすることで、他の利用者さんとの差がどこか。という事を明確にしておきます。
説明できる状態にしておけば、目標設定もしやすいからです。
例:同じ作業レベルでも、遅刻が多いなどあれば、遅刻しない人の方が評価が高いなど。
2、レクリエーション
旅費積立金の制度を取り入れて、年に1〜2回、食事体験や日帰り旅行などを行います。
また、はみ出る分に対しては実費になります。
レクリエーションで、お菓子や食事作りをする際も材料費をどれだけ使えるか?お菓子なら販売価格を考慮して原価をどれだけにするか?
という事を訓練を入れつつ楽しく学びます。
3、事例
あまりお金に執着がないけど、なぜか足りない!というAさん(仮)は、いつもお昼はコンビニです。飲み物と、主菜と副菜と、ちょっとお菓子の買い物で毎回1000円近くかかります。
20日通所したら、20000円食事で使います。
食事作りを体験して原価計算したら、1食150円でできたりします。
もちろん手間がかかるのですが、レクリエーションを通じて生活改善や、お金の使いかたについて学びを深めようという目的を支援員が持って取り組みます。
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