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一緒に働く支援員と共通の意識を持つには?(就労継続支援施設長として)

理念とは別に細かい共通認識として、こんな接し方や、こんな考えで接してほしいと伝えるときに、面談の時に伝えていることがあります。

口頭だと言った言わないとなるので、文章を作って伝えるのは効果的です。
対面の形式の間に、目線を揃えるものがあると、不思議と足並みが揃うような感覚があります。

 今回は、私たちの事業所で共通認識として初めにお伝えしている内部を公開です。
(当事業所では利用者さんのことをキャストと呼んでます)

支援員に求める事


・キャストの得意な部分やいい所を見つけて承認して伸ばす
・出来ない所を探すのではなく、出来る事を探し、伝え、出来る言う自信を身につける

・作業中など、問題行動がある場合の声かけは「〜してはダメ」ではなく、「〜(正しい行動)します」と否定ではなく、肯定の言葉掛けをする
(怒られた、失敗したという事が印象として残らないように)

・出来るようになってきたら、支援の度合いを少なくして任せられる作業を増やす。(責任感、存在意義の感覚が身につく)

・先輩キャストは人に教えるというのも、コミュニケーションを高めるための一つの手段なので、状態を見て(必要であれば介入しながら)やってもらう(支援員は教え方や声かけが出来るか見る。また意欲は承認する)

・作業に集中できた。パニックなどの後戻れた等、うまくできた事とその背景を支援員同士で共有する。(逆も同様)

・キャストへは、作業(働く)をする場所という認識を持ってもらう

・相談はキャストから相談があった場合行う。ただし、精神障害など異変を察知した場合は「何かあった?」「気になる事がある?」など声かけをする。

・落ち込んでいる様子で一人で過ごしたいときは支援員は介入しない。戻ってきたときに声かけをし、承認する

・自傷他害行為、他人に影響 を与える行為が見られる場合は作業から外す。このとき必要があると判断した場合は話を聞く、他の支援員に伝え、フォロー出来る体制を作る

・作業は、担当支援員、キャストに割り振りされる。采配や細かい分担、やり方はその担当支援員が行う。支援の目的は、集中して作業に取り組む事だが、その方法に関してはそれぞれの支援員のやり方に任せる。(他の作業をしていて、気になることがあれば、支援員同士で確認する)

・キャストがわからない事を質問してきて、他の支援員しかわからない内容 の場合、後で確認しますね。と言って、キャストに「確認してきて」とは言わない。(その後、直接確認を取りに言って、聞く人を間違える可能性が高くなるため)


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