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支援現場で起こる、依存。

自立と対極の言葉として使われる「依存」
ただ、自立とは、周りの力を借りて(他者に依存しながら)なりたい自分や、やりたい事を成し遂げる事が自立であり、決して誰にも依存しないという事ではない。

では、依存はいい事なのか?

これは、良く考えなければならない。
良い依存と悪い依存があると私は考えます。

付き合っている男女を例にすると、
お互いに自分の時間を持ちながら、相手との時間も大切にし、自分の人生を楽しく過ごすのは、良い依存関係。
この人には、私がいないとダメだから。と相手の行動を制限したり、コントロール化に置こうとする(本人は気づかない)が悪い依存関係。

この、後者が時折、支援現場では起こる。
利用者からの相談に乗っているうちに、私が話を聞かないと。となり、その人独自の判断をしたり、誰にも言わないでください。と言われた事で、それを守り、そうする事で自分を律しているという状況になり、改善に向かわなくなる。
 第三者から見ていると、それは、お互いに共依存の関係になってしまっていて、自立を促す事と反対方向の支援を行なっている。

では、この場合どのように対処するか?
まずは対応する支援員が事実と解釈を分けて考えながら話を聞くというスキルが必要になる。

利用者「〇〇さんが聞いてくれてよかった。誰にも言わないでくださいね」
と、言われた時に
支援者(この子には、私がいないと)と思うのは解釈。

ただ、話を聞いてくれてよかったと言う利用者の言葉は事実なので、この事は皆で共有し、対策を検討します。(はじめに事業所のルールとして、支援員間では、情報の抱え込みはせず、言わないで。と言われた事は、「これは本人が「周りに言わないで」と言ってた事なのですが」と前置きしてから共有します。

その上でどのように対応するかを検討し、チームで自立に向けて行動を起こすのが、良い策と言える。

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