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まずはシルバー拭きを、見ずにできるようにする

先日、いつもお世話になっているワインショップの主催でワイン勉強会が開催された。
 メインはワインの勉強なのだが、その前のサービスについての話が良かった。
ワインを売るにもサービス力は必須であり、空気を作ってお客さんをその空間に惹き混む人間力にもつながる。

その中で仕事を息をするのと同じ感覚でする。という話があった。

例えば、洗い物の一環でシルバーの拭き上げという作業がある。
慣れない内は、一つ一つ水垢が残らないように確認しながら拭き上げるという根気のいる作業だが、慣れてくると、ほとんど見ずに、手元の感覚でできるようになる。
 その間、初めのうちは目線は手元だが、無意識レベルでできるようになると、テーブル状況を気にしながら作業を進める事ができるようになる。
これが呼吸と同じ、という事。

私の店では、このシルバーの拭き上げは大体、メインやデザートがある程度出し終わったタイミングでする事が多い。

この時、お客さんのテーブルでは、食事が済んでゆっくり話す方や、食べ終わって会計をする方、まだ食事進行中の方がいるので、お客さんの様子を見て、カバンに手をかけたら、お会計の合図など、よばれる前に近くに行くなどを気にかける事ができる。

この呼吸と同じ感覚でできる仕事はいくつかある。
無意識レベルでできる仕事になると、周りからくる情報に気づきやすい。
例えば、匂い(トースターから焦げ臭がしないかなど)や音(どこかで、何か落ちた音)、温度(店内の温度)など。五感を使って働くと、目だけの情報よりも早く察知する事ができるので、仕事が潤沢に回るようになる。

そのためには、まずはシルバー拭きのような仕事を呼吸レベルでできるようになる事は結構重要である。

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