個人サイトの日記コンテンツが好きだった

個人サイトを運営していたことがある。同人二次創作サイトで、小説や絵を主要コンテンツにしていたけど、割と日記(365とかdaysとかmurmurとかって表記だった)も更新していた。しかし、絵や小説の大部分は今でも見られるが、サイトを匿名掲示板に晒されて鬱になったときに日記は消してしまい残っていない。もったいない事をしたなあと思う。高1から高3まで定期的につけて、訪問者と交流していたのに。ウェブ拍手もそこで返信していた。

なのでそういうのしたいな〜と思って昨日衝動的にnoteに登録して今書いている。はてなブログも持ってるんだけど、動作が重たいのと、記事の体裁を色々いじれるせいで逆に凝ってしまいサクッと更新しにくくなるという私の性質があったのでnoteにしてみた。なので、ほぼ日記になる。脳直文だ。

そもそもなんで同人サイトのことや日記のことを思い出したのか。最近まともに二次創作してるからだろう。そして同時に日本語が下手になったと痛感している。二年前くらいは暇を持て余して同人誌を出しまくっていたが、そのときは常に書いている状態だったので今当時の本を読んでも言葉運びがきれいだなと思う(ただしっかりBLなので見返すのは別の恥ずかしさがある)。その後就活し就職して日本語を長く書く機会が減ったら、極端に言葉が出てこなくなった。

小説を常に書くのはまずネタ出しの観点や萌えの波もあって難しいが、こういう日記なら書き続けられるかな、と思案しながら思い出した。そもそも創作を継続的にしていた頃は小説も書きながら日記の更新もしてツイッターもして学校の勉強もしていた。日本語を一日中書いたり紡いだりしていた。そりゃ今に比べたら言葉のバリエーションが違うわけだ。

だから書くことにした。飽きたらやめる。

さきほど、同人誌が届いた。以前から使ってみたくて資料請求もしていた印刷所をついに使う。カラーカバー、色上質表紙、文庫本サイズ。同人の中でやりたいビンゴの穴が一つ開いた。なんならベルベットPPも使ったので穴は二つ空いた。ベルベットPPとはいわゆるマットPPより更にマットでつやがない加工である。ふんわりと柔らかい手触りがベルベットのようであるが、なかなか喩えが難しい。

マットコートにベルベットPPを貼ったのはやや失敗だった気もしている。あまりにもマットすぎる。手触りが独特すぎて、違和感が強い。だが、逆にこの違和感が自分の今回の本の中身と沿う気もする。普通につやのあるコート紙にベルベットPPは貼るべきだったかな。それか、商業に寄せてクリアPPで良かったかも。狙い通りではないが、気に入っているから失敗ではないか。

表紙は紀州の色上質のアマリリスで、そこに紺一色で印刷した。これは狙い通りの効果が得られた。あと本文紙は嵩高なものを選んで正解。ライトノベルっぽい感じがする。まためくりやすく、軽い。本は軽いほうがいい。以前上質紙系統(確か淡クリームキンマリ)の90kgだか75kgあたりでA5サイズの本を作ったことがあるが、自分で読みながらやや手首の負担を感じたし、搬入搬出が地獄だった。

ここまでの話、同人誌、とくに厚みのある本をつくる人にはわかると思うけど、そんな限られた行為をしていない人のほうが大半だろうから説明する。

本の本文に使われる紙にはたくさんの種類があり、各印刷所によって扱われるものが異なる。紙はそれぞれ色味や手触り、また重さに違いがある。そのため気を遣わないといかに中身が良くても、腕が疲れたりめくりにくかったり目が痛くなったりして読む気になれない同人誌になる。

手触りがツルッとして紙の繊維が詰まっててコシがある紙もあれば、少しザラッとして紙にふんわり空気が含まれてて柔らかい紙もある。私は今回後者のふわっと軽くて柔らかくてざらつきのある紙にした。嵩高、と表現される。前者のほうがツルッとしてる分印刷はきれいなのだが、ページ数があると重たいしめくりにくくなる。これはその時の本の特性によってどちらを選ぶのがいいか迷いどころで、私は今回割と最適な選び方をしたと思う。オンデマンド印刷はインク(トナー)にテカリが出てちらついて読みにくい時があるが、それもざらつきのある嵩高な紙だと軽減される。

ただ、フォントの掠れが少しあるかな、という気がした。本文にかからないのでいいが、奥付のフォントのウェイトを一番軽いものにしていてなおかつ小さめにしたせいもあり少し薄いなあという印象だ。今度はライトでなくレギュラーにしよう。

なんで同人誌の装丁の話をしてるんだ。でも同人誌作るのは試行錯誤の連続で楽しい。何か機会があれば私の本はぜひ買ってほしい。中身はまあ…いつも通り、私は面白いけど、人にウケる内容ではないと思う。私は自分の解釈を小説という形で書いてるだけで、本当に小説を書いているのか分からなくなる。自分の気持ちや解釈を直接的に表現するのが苦手なので、一旦小説という媒体を噛ませているだけで、なんだかこう…もどかしくなるときがある。

どうでもいいな。本が届いて嬉しかった。本を作るのは楽しい。また作りたいし、人の本のお世話とかもしてみたい。アンソロとか身内でしか企画したことがないけど、いつかやってみたいな。でも取りまとめるのは大変だろうとも思う。

とりあえず本を作れるほど元気が出てるので、次はイベントにまた復帰できるようにしたい。福岡とかでノンビリ出てみようかな、ジャンルどうするん、だけど…


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