2/28

 音楽あんまり楽しく無いかもしれない。たぶん今だけだからほっといて大丈夫なのですが、モニターと睨み合っているのが辛いから気休めに文字を書く。

 丁度いま各々忙しい気がする(気がするだけかもしれん)のでなかなか収録の機会がありません。2年後にシャボンディ諸島で合流する予定なのでもうちょっとだけ待ってて下さい。

 言ったな。

 正直な話をすると以前までライブというものをかなりシニカルに見ていてました。多分今も少しだけ。自分の作品に限った話ですが、作詞作曲編曲以降のエンジニアリングにも介入しているせいか”音楽の本懐は録音芸術である”という観念が強くあり、作品が再生される最良のフォーマットはやはり音源であるべきだと考えています。生演奏という手法によりその再現性を犠牲にして得られるのが、あるいは限りなく音源に近い演奏をするために猛練習を繰り返した結果でも、ご来場の皆様に提供できるものが「音量」と、あとは「本人と会う権利」のような何かだとしたら、その対価に金銭を要求しようだなんて僕はとても思えません。しかし。
 この前しんちゃんとレッチリのライブを観に行きました。で、ボコボコにぶん殴られました。所謂「ライブマジック」のようなものに対してかなり懐疑的な目を向けている僕が完全に黙らせられてしまうほど人生で聴いた中で一番格好良かったGive It Awayや、歌とドラム、ギターベースが1本ずつ、あとたまにシンセという構成の音楽が2023年に東京ドームをミチミチにしている事実や、ジョンフルシアンテがギターをハウリングさせるだけで狂喜乱舞するレッチリの限界おたく一同、全部がめちゃくちゃで最高でした。なぜバンドがライブをするのかというと、それは「最高だから」でしかないのかも知れません。
 ライブという活動の本質的に何が素晴らしいのかを僕はまだ理解出来ていませんが、それを行うことによって音楽を作る人たちの集団に、自作のポエムにメロディをつけ、それを歌って演奏して、挙句世に放つ狂人の集団に「バンド」という名前がつくのであれば、いつか人前に立って自分の作品を演奏する心構えは出来ています。そして、僕はバンドが好きです。ぼちぼち頭は捻り始めるつもりですので。

引き続き質問ここから

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?