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 曲が書けた。
 
 

 正解!夢野久作の『瓶詰めの地獄』や宮沢賢治の詩集なども持っているのですが、角川文庫のあの装丁(手ぬぐい屋さんとのコラボらしいです。今調べて初めて知った)が可愛くて好きです。ブックカバー派の僕もニッコリ。
 “あれ『檸檬』だったなあ”という人生の中の期間、ジャンル問わず何かに打ち込んだ事がある人は長短あれど一度は経験していると思うんですが、どうでしょう。

 余りにも図星過ぎて知らないうちに自分で自分に送ったんじゃないのかと思ってびっくりした。回答ですが、嫌いなので絶対にやりません。どだい日本語はとにかく発音がダサいので、メロディ上の歌詞において音だけで選んだ単語は簡単にバレてしまいがちです。対して音程を持たない日本語ラップにおけるフロウの評価基準なんかも「英語っぽく聴こえるかどうか」がそのままひとつのスケールとして良し悪しに反映できてしまうような気がしています。韻を踏むのことの格好良さは理解しているつもりですので誤解なきよう。呂布カルマとGOMESSが好きです。
 そして同時に、世界一機微が綺麗な言語だとも思っています。文末に置かれる述語に向かって感情のディテールがぷよぷよの連鎖のように堆積していくのが好きです。例えば種田山頭火の名句をGoogleで直訳すると”lonely on the straight road”となるのですが、「ネタバレすな」と言いたくなってしまいます。音楽家とは常にメロディの上で詩を書くことを自らに課し続けている狂った物書き。文字情報を吹き込む事ができる唯一の楽器である歌のため、絶対に粗末にしたくない部分です。

”This straight road, full of loneliness.”
 調べたらちゃんとした英訳が存在していました。膝の感覚が無くなるまで打った。

 今のボカロはだいたい嫌い、凛として時雨は大好き。稀代のダブスタ野郎をどうぞよろしく。

 僕も同じです。前の質問に引き続きどこかで思考を盗聴されているのか?
 この曲の存在が自分の中で大きすぎるせいで、僕はまだ作詞において”信じる”という言葉を使う事ができません。『僕は君を信じたから もう裏切られる事はない だってもし裏切られても それが解らないから』あるいは僕の人生ごと、この一節がもつ重力に捕まって引き摺られているようにさえ思う。
 次点で『arrows』が好きです。『かさぶたぶたぶ』も好き。この話になると決まってこのまま全曲挙げることになるため省略します。


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