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 mond使いやすい。もらったのちょっと読みます。投稿はここからどうぞ↓


 顔を出していなければ初ライブで自己紹介のひとつもせず、相当調べないとパーソナリティに辿り着けないあたりとか、これに限らず僕らを知ってもらうための活動にまったく力を入れていないので今までの機会損失の累計とか想像すると頭が痛くなります。別に狙ってないけど正体不明ブランディングだったとしてもなんか中途半端だし。実際どうしたらいいんでしょうね。僕らに詳しい自信がある方、バンド自体についてでも良いので、何かディープな情報を持っている方は何個でもmondに送ってみてもらっていいですか?(これで知られすぎていても怖いが)


 タイムリーで良い質問。なんか医療に関わっている人多くないですか?お疲れ様でした。音楽も商業の領域まで含めて本当に人間関係ゲーというか、「せっかくだから」で世界が回っている感じがします。各位、いつもお世話になっております!!!!!!!!!!
 まさしくんはなんかずっと面白いし話が芯食ってるから好きです。けんしんは努力家でいつうちにベース録りに来ても毎回前より上手いから好きです。しんちゃんは群を抜いて社会性があるのと音楽が好きなやつなので好きです。せんちゃはユーモアや知識の帯域が近いというか、適当なボールを投げても高確率で返ってくるので好きです。


 BUMPの話ってどうしても長くなってしまうので手短にいきましょう。
 『新世界』、僕も好きです。でっかい愛の歌!藤くんそんなこと言うんだ、という目立ち方をしてしまいがちな曲ですが、歌詞を読むとむしろ諸作品の中でもBUMPらしさが色濃く滲み出ているように思えます。長年のファンにインパクトを与えつつ、初心者の人にとっての入り口としても充分機能してくれる曲だと感じています。ABサビ……のように一般的な構成の曲(『Smile』『ホリデイ』『グッドラック』などを除くということです)において頭がいきなりサビになっている曲は久しぶりでしたよね。他には『ハンマーソングと痛みの塔』『R.I.P.(シングルver)』くらいだったはずです。 
 "ハズレくじばかりでも 君といる日々が一等賞" "天気予報どんな時も 僕は晴れ 君が太陽" BUMPの曲にはずっと初期からこの価値観が根底にあると受け取っていて、僕自身多大すぎる影響を受けています。そしてそれをここまで平易な言葉にしてくれた驚きも鮮明に覚えています。
 それから"世界はシャボン玉で 運良く消えていないだけ"の節。藤くんの宇宙好き要素が滲み出ており全歌詞の中でも上位に入るほど好きなのですが、同時にかなりレアな歌詞だとも感じました。BUMPの歌詞において、普段は「負の状況→ズラシの効いた解決策、あるいは前向きな受容」といった形をとる印象的な表現が多いです。覚えている範囲でいうと『メーデー』"分かち合えるもんじゃないのなら2倍あればいい" や『arrows』"どれだけ大事にしても偽物だよ でも大事なことは本当だよ" など、探せばきっと何個でも見つかりますね。そんな藤くんが書く、今この瞬間はずっと続くわけじゃないんだぜ!という歌詞がとても新鮮に聴こえました。Cメロでも念を押すかのように"もう一度眠ったら起きられないかも" "もう一度起きたら君がいないかも"と歌っており、ある意味で刹那的というか、逸る焦燥感を表した歌詞がこれまでのBUMPらしからぬ多幸感溢れるアレンジとも凄くマッチしています。
 そしてそれは僕が今から語りたい一曲とも似た特徴でもあります。『サザンクロス』という曲で、『RAY』に収録されているアルバム曲です。入りから控え目なアレンジのワンコーラスからInterで音数を増やしそのまま駆け抜けるという、BUMPの王道ともいうべき構成の曲です。アルバムの中でも特にリードギターのフレーズが冴えていて何度もコピーしました。この曲の2番Aメロの歌詞 "少しずつ感じなくなっていく 悔しかった帰り道忘れていく そうしなきゃ駄目な時が来る それでもそう出来ない事もある" この一節がとても印象深いです。
 過去方向への郷愁といったテーマが他アーティストに比べて少ないことに起因してか、BUMPを聴いているときの感情として「寂しさ」を覚えることってかなり少ないと思うんです。しかし当時念願のニューアルバムを楽しんでいた山本少年の心には、『魔法の料理』を初めて聴いたときと同等か、もしかしたらそれ以上に強い寂しさというか物悲しさをもってこの歌詞が響いていました。『飴玉の唄』や『K』『supernova』などで歌われている命や人生ほど壮大なものではなく、かといって恋愛とかでもない、それでも人生の中で確実に自分事として経験しなくてはいけない、かつ自分がそれまで特になんの考えも持っていなかった、青春時代のような一定の「時期」とその終わりについて、BUMP OF CHICKENを経由して強く意識させられるというのがこれまでの人生の音楽体験の中でも特に重大な出来事でした。思えば音楽を自分で作ってみたいと考え始めたのもその頃あたりだったかもしれません。
 短く収まりましたね!



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