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[84本目]失われた景色

事務所を撤収して一ヶ月半が経った。東京には再び緊急事態宣言が出て、下北沢に行く頻度も一時期に比べれば下がっている。というか、3月は京都に行ったとき以外は毎日行っていたからなぁ。

自宅を事務所にして、とは言っても去年から自室は完全に事務所になっていたので、変わったのは事務所にあった破棄できないものでさらに狭くなったことだけだけど、まああんまり変わらずに仕事を続けている。本業的には繁忙期ではないので、比較的ゆっくり考え事をしている。まだ、開けてない段ボール箱もたくさんあるのに、、、。

たぶん、こんな状況に突入していなかったら、今でも当たり前のように下北沢の事務所で仕事をしていて、週に1・2回は事務所に泊まってたんだろうな。餃子の王将ちかくのあの事務所の4階から、下北沢の街を歩く人を見るのがとてもスキでした。もう、あの景色を見ることはできなくてぼんやりと思っているのは、あの場所に変わる新しい景色を見つけなきゃいけないということなんだろうと。

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ものすごく抽象的なんだけど、仕事をどうとかビジネスを生み出すとかそんな話じゃなくて、自分の居場所を見つけることが今自分がすべきことなんだろうなと。一回目の緊急事態宣言が出た時は一ヶ月半くらい事務所に行かずにあの景色を見ることができなかったけど、いつかそこに戻ることが分かっていたから深く考えていなかった。大事なモノは全て失ってから気がつくんだな、おっさんになっても相変わらず。

こんな状況になるまであまり真剣に考えたことがなかったのですが、自宅は世田谷区の西側の環八よりさらに西側で、ある意味陸の孤島的な場所にありまして、それがまあまあでかい規模のマンションで共用施設がいろいろあったりして、ちょっとしたカフェなんかもあります。今朝、ふと思い立ってカフェに来て仕事をしていたのですが、これが思っていた以上に気分転換になることに気がつきました。午後になると子供があふれかえって、それこそ下北沢のマクドを上回る勢いの喧噪っぷりで、仕事なんて絶対無理なんですけど午前中は全然アリだなー。自室の窓からは全然見えない緑もたくさんなんだよな。ああ、なんでこんなことに気がつかなかったんだろ、いや、気がついてはいたけど一歩踏み出せなかったんだよね。

ちなみに、下北沢にとても使い勝手の良いコワーキングスペースがあって、これまでも何回か使っていて今後はそこを拠点にしようと思っていたのですが、想像よりいく頻度が多くないので月額会員じゃなくてドロップインで事足りそうです。使い勝手が良いことに加え居心地もとても良いので、そのうちしもブロで紹介するかも。いや、しないな、しちゃだめだな。あの居心地の良さを保つためには、、、。

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すでに失われてしまった下北沢の景色の中でとてもスキだったのは、この小田急線下北沢駅を見下ろす風景。井の頭線と小田急線がクロスするあの風景は一生失われてしまったけど、新しい景色もなかなかいいかもしれない。それがこのnoteのトップの写真です。まあ、今は路上飲みはやめて欲しいけど、あそこからぼんやり井の頭線を眺めるのはこれまた新しい下北沢の景色なんだと思います。

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